フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、スマホを持てない人たちが駆け込む格安スマホ店「誰でもスマホ」にやってくる人たちを追った『私がつながりたいもの ~スマホがないと生きられない時代~』を、10月1日に放送する。
今やスマホがないと仕事も住居も探せない時代だが、それでもスマホを持てない人がいる。経済的理由や過去の不正行為など、契約ができなくなった理由は様々だ。そんな人々が訪れるのが、池袋に店を構える「誰でもスマホ」。どんな人でもスマホを持って自立できる社会を目指し、格安スマホを提供する、いわば“最後の砦”となっている。
通信・通話ができないスマホを持って現れたのは、歌舞伎町のホスト・礼人さん(27)。2年前、客がツケを支払わないまま姿を消したことで借金を抱え、スマホが使えなくなった。しかし、ホストにとってスマホは営業に欠かすことができない必須アイテム。スマホを持っていないホストに客がつくわけもなく、ホストだけでは生活できず、バーでアルバイトをする日々を送っている。そんな崖っぷちの生活を抜け出すために、再びスマホを手にする。
もう1人は、1週間前に刑務所から出所してきたばかりの石川さん(仮名・48)。薬物の使用を繰り返し、これまでに5度も服役したという過去を持ち、「今度こそは…」と知り合いがいない東京で、一人やり直すことを決意した。スマホを持つことが、社会復帰の第一歩。慣れない手つきで、スマホを操作し、さっそく就職先を見つけ、働き始めるのだが…。
スマホを手にすることで初めて社会とつながることができた人々。その先に待っていた現実とは…。女優・松本まりかのナレーションで見つめていく。
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