2023年9月27日にシャオミは「Xiaomi 13T」シリーズの日本向けモデルを発表しました。その1日前には海外でグローバル向けとなるXiaomi 13Tシリーズも発表されています。両者の最大の違いはカメラ。画素数は同じですがグローバルモデルはライカと協業して開発したカメラを搭載しています。

  • ライカカメラを搭載したグローバル版のXiaomi 13T Pro

モデルは2種類あり、高性能チップセットと120Wの超高速充電を誇る「Xiaomi 13T Pro」と、約10万円でライカカメラを体験できる「Xiaomi 13T」がラインナップされています。どちらも本体のサイズやカメラ性能は同等で、バッテリー充電速度などパフォーマンスの一部が異なります。このあたりは日本登場の2モデルも同様です。

  • 写真はXiaomi 13T Pro。2つのモデルはパフォーマンスが異なる

カラバリはベーシックな黒、上品なメドウグリーン、レザー風仕上げのアルパインブルーの3色。日本でもこの3色が登場します。今回テストしたアルパインブルーは手に持ったときの触感が優しい感じで持ちやすいと思いました。カメラ性能を強化したモデルだけに、革風の肌触りはアナログカメラを持っているかのような感覚でもあります。

  • レザー風の感触が心地よいアルパインブルー

カメラ周りのデザインは日本モデルと異なっています。グローバルモデルはカメラ部分に「LEICA」の文字が入っていますが、日本モデルはここが「50MP」の表記になっています。

  • カメラ部分に「LEICA」の文字が入る

本体質量も約200gと最近のスマートフォンとしても軽めです。カメラとして使うときに片手持ちすることも多いのですが、親指でシャッターを押す持ち方を続けていると、重いスマートフォンは持っていて疲れてしまいます。カメラフォンはXiaomi 13Tくらいの重さがちょうど使いやすいかもしれません。

  • 約200gの軽いボディー

全体の操作感ですがXiaomi 13T ProはメディアテックのDimensyt 9200+をチップセットに採用。かなりの高パフォーマンスなのでハードなゲーム利用にも向いているかもしれません。一方Xiaomi 13TはメディアックのDimensity 8200 Ultraは1年前のハイエンドチップセット相当の能力とのこと。こちらも普段使いする分には十分な性能です。4Kの動画撮影や編集など、ハードな処理を行うなら上位モデルがいいかもしれません。

  • Xiaomi 13T Proのパフォーマンスは十分

カメラは5,000万画素の広角、1,200万画素の超広角、5,000万画素の2倍望遠を搭載します。望遠カメラも高画質なので活用の幅は広がりそうです。2倍はレンズ換算で約50mmなのでポートレート撮影も美しく撮れるでしょう。ちなみに自撮り用のフロントカメラは2,000万画素です。

  • 5,000万画素カメラ2つを搭載する贅沢なモデル

カメラを起動すると右上にもライカの名前が見えます。ここをタッチするとライカカラーの「LEICA Authentic」とシャオミのデジタル技術を優先する「LEICA Vibrant」の2つのモードを切替できます。他にもモノクロなどライカ系のフィルターなども用意されています。このあたりの機能はライカの名前の付かない日本版には搭載されていません。

  • 写真の仕上げモードをライカ風に切り替えできる

今回の記事の写真はマレーシアで開催されたシャオミの発表会で撮影しています。発表会は夜8時すぎに始まったため、屋外での作例を撮影することはできませんでした。室内のやや暗い場所でろうそくの火を中心に1枚撮ってみましたが、うまい感じの色の仕上がりとボケの度合いは悪くありません。

  • 夜の発表会会場で1枚撮影

本体のつくりもしっかりとしており、レザー調のブルーのモデルはケースをつけずにこのまま使いたいと思わせる質感でした。できればブラックやブラウンの革モデルも投入するなど「カメラっぽい」風合いのモデルも増やしてほしいと感じました。

  • 写真撮影が楽しくなる

日本モデルはライカカメラが無いものの、グローバルモデル同様の性能で満足度の高い製品であることに間違いはないでしょう。なおグローバルモデルはXiaomi 13T Proが799ユーロ(約12万6,000円)、Xiaomi 13Tが649ユーロ(約10万2,000円)。日本モデルがいくらになるのか気になるところです。

  • カメラ性能で選べるスマホだ