JR西日本は28日、リスクの高い第4種踏切で整備を進めている「踏切ゲート」と同等の一旦停止効果が期待できる「踏切ゲート-Lite」を開発し、今後は「踏切ゲート」と合わせて「踏切ゲート-Lite」を展開していくと発表した。

  • 「踏切ゲート-Lite」設置イメージ図

第4種踏切は、列車の接近を知らせる警報機や自動遮断機の存在しない、踏切警標だけの踏切。リスクの高い第4種踏切への安全対策を加速させるため、JR西日本は2021年度から一旦停止を促す「踏切ゲート」の整備を進めている。

「踏切ゲート-Lite」は踏切一旦停止線付近に設置するゲートで、「踏切ゲート」と同等の一旦停止効果を期待でき、かつ施工性が向上している。通行者の踏切横断時のみ開閉する常時遮断式で、遮断桿の操作後は自動的に元位置に戻る半自動式を採用。踏切進入時に遮断桿を上に持ち上げ、踏切退出時は遮断桿を前に押すか、上に持ち上げることで通行できる。

JR西日本は、第4種踏切が多く残存する中国地方を中心に、2025年度末までに約220カ所で「踏切ゲート」や「踏切ゲート-Lite」を整備するとしている。