封函機メーカーのロックが中心となっている「ぶかぶか梱包をやめようプロジェクト」は9月26日、「物流と生活に関する意識調査」の結果を発表した。調査は9月7~8日、20~60代の一般生活者男女1,000名(男性500名、女性500名)を対象にWEBアンケート方式で行われた。
調査によると、ネットショッピングなどで商品サイズよりも大きすぎる梱包の「ぶかぶか梱包」に遭遇したことが「ある」生活者は39.1%。そのほか、「オシャレまたは華美な包資材が使用されているもの」や「緩衝材が多すぎるもの」に遭遇する人も多いよう。「ぶかぶか梱包」に対する不満を聞いてみると、「ゴミが多く出る」(72.0%)、「かさばる」(53.7%)、「処分が面倒」(46.3%)、「エコでない」(43.4%)といった不満が上位に。
また、「ぶかぶか梱包」のため宅配ロッカーやポスト投函を利用できず、再配達になった経験がある人はそれぞれ50%超で、再配達になることに対しては、「再配達の依頼が面倒」(44.2%)、「配達員の方へ申し訳なく思う」(41.6%)、「再配達の時間に外出できない」(46.3%)といった不満を抱いていることがわかった。
次に、ネットショッピングをした際の梱包について受ける印象を尋ねたところ、「飲料・食料品」「書籍や生活雑貨」を頼んだ時ではそれぞれ「商品サイズよりも大きすぎる梱包資材」へは「やや印象が悪い」「印象が悪い」を合わせて約80%、「簡易的な梱包資材」へは70%が「とても印象がいい」「やや印象がいい」という結果に。
一方で「こわれもの・取り扱い注意商品」を頼んだ時では、「多くの緩衝材が使われている」場合は約60%が「とても印象がいい」「やや印象がいい」となったが、やはり「商品サイズよりも大きすぎる梱包資材」へは「やや印象が悪い」「印象が悪い」を合わせて約70%に上った。生活者は「ぶかぶか梱包」をやめるだけでなく、商品に合わせた適切な梱包で届くかどうか、という点にも敏感になっているよう。
また、ネットショッピングで商品が届くとき商品に対して「ぴったりな梱包」と「ぶかぶか梱包」のどちらがいいかを聞くと、8割超が「ぴったりな梱包」を好むことが明らかに。さらに「ぶかぶか梱包」で商品を送る発送元の企業への印象を尋ねたところ、「あまり好感はもてない」「まったく好感はもてない」が合わせて約80%に上り、「ぶかぶか梱包」は、企業のイメージまでも左右してしまう可能性が伺える結果となった。