東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 臨床疫学研究部の青木拓也講師、松島雅人教授らの研究グループは9月27日、かかりつけ医の有無や属性と関連する臨床的・社会的要因について、分析結果を発表した。
同グループは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大後のプライマリ・ケアに関する全国的な住民調査を実施し、1,757人(20~75歳)を対象に、かかりつけ医の有無や属性と関連する臨床的・社会的要因を分析した。
対象者のうち、かかりつけ医を持っている人は57.5%で、うちかかりつけ医が診療所の医師である人は76.1%、かかりつけ医が病院の医師である人は22.5%、その他は1.5%となった。
回帰モデル(多変量修正ポアソン回帰モデル)を用いて、かかりつけ医の有無との関連について分析したところ、かかりつけ医を持っていない人の特徴として、「男性」「慢性疾患がない」「社会的孤立状態にある」「ヘルスリテラシーが低い」ことが同定されたという。
また、かかりつけ医が病院の医師である人の特徴として「男性」「慢性疾患を持っている」「健康関連QOLが低い」ことが同定されたとしている。