全国的な猛暑、残暑がようやく落ち着き、少しずつ秋の気配。これからは急な気温変化に気をつけたい季節です。特に、かぜをひいてしまうと発熱や体のだるさなどの不調に見舞われて、仕事や日常生活に支障が!家族の誰かがひいても、あたふたしてしまいます。

突然の非日常ともいえる不便な状態に対しては、自然災害への備えと同じように日頃からの備えが必要と、かぜ薬「ジキニン」を展開している全薬工業が2022年から提唱。

そして、9月29日を「かぜ備えの日」と制定し、日本記念日協会によって今年正式に認定されました。「かぜ備えの日」が生まれた背景や、具体的にはどのような備えが必要なのかについて、制定発表会から紹介します。

  • 9月20日に開催された「かぜ備えの日」制定発表会

「急に来る」の語呂合わせで9月29日に制定!

「かぜ備えの日」を提唱した背景を、全薬販売マーケティング部マーケティング戦略課課長の寺田匡宏(まさひろ)氏は、次のように説明します。

「かぜをひくと日常の生活が崩れ、自分らしい毎日が送れなくなります。一人ひとりのかけがえのない時間を少しでも早く取り戻せられるように、かぜ薬や栄養剤などの商品を提供するとともに、防災の日に災害への備えを見直すように、家族で『かぜ備え』を習慣にしてもらいたいという願いから、『かぜ備えの日』が生まれました」(寺田氏)

そして、「急(9)に(2)来(9)る」の語呂合わせから9月29日を「かぜ備えの日」と制定し、今年9月に正式な記念日として認定されたというわけです。

  • 全薬販売の寺田匡宏氏、手にしているのは「かぜ備えの日」記念日登録証

「かぜ備えの日」12のチェックリスト

具体的には、どのような備えが必要になるのでしょう。ジキニンでは、「かぜ備え」の習慣化を促進させるために、時間を産む「時産」をコンセプトに活動している「ゆとりうむプロジェクト」に参画。

ゆとりうむプロジェクトについて、理事の小山佐知子氏は次のように説明しています。

「日本は、家事の負担が世界トップクラスに重い国と言われています。当プロジェクトは、さまざまな時産テクニックで暮らしにゆとりある時間を産み出していくことを提唱したいと発足。企業や組織の枠を超えて活動しています」(小山氏)

  • ゆとりうむプロジェクト理事の小山佐知子氏

そして、ジキニンは「旭化成ホームプロダクツ」や「マルコメ」などゆとりうむプロジェクト参画企業と協力して12項目の「かぜ備えリスト」を作成しました。

  • かぜ備えリスト 出典:ジキニン×ゆとりうむプロジェクト

発表会に登壇した家事アドバイザー・矢野きくの氏によると「自然災害や新型コロナ感染症などによって非常事態が増えている現在、ローリングストックなど備蓄への意識は浸透しつつあるとは思います。ただ、周囲を見渡しても意外とまだ備えていない人も多いのではという印象を受けています。さまざまなシーンでの備えの重要性は年々高まっています」と、指摘します。

  • 家事アドバイザー・矢野きくの氏

「非常時に特に大変なのは、食事と情報のシェアの2つです。母子手帳や子どもが保育園で使うもの、ごみの分別方法など日頃からきめ細かい情報のシェアが必要です」(小山氏)

さらに矢野氏は「ストック用の冷凍庫など中身がわかりにくいものの『収納地図』を作って、家族の誰が見てもわかるように貼っておくといいです」と、アドバイス。

「食事に関しては、簡単に飲めて体があたたまるスープ系のもの、お味噌汁などを備えておくといいでしょう」(矢野氏)

「非常時用にストックする食品は、日頃から食べ慣れておくのも大切なので旅行に持っていくなどして活用してください」(小山氏)

  • 「かぜ備え」グッズの一例

冷凍食品の「収納地図」など、少々ハードルが高いかなという項目もありますが、まずはできるところから! いざという時に慌てないように、9月29日は「かぜ備え」リストのチェック日にしたいですね。