2023年9月17日にリリースされたiPadの最新OS「iPadOS 17」にはさまざまな新機能が搭載されていますが、その中でも多くのユーザが待ちに待ったのが、iPhoneには先行搭載されていた「ロック画面のカスタマイズ」でしょう。この機能を使えば、iPadの画面いっぱいに美しく映える壁紙を選んだり、便利なウィジェットを表示したり、フォントのスタイルや色を変更したり、まさに世界に1つだけのiPadに仕立てることが可能です。

自分だけのロック画面を作ろう

iPadのロック画面のカスタマイズは、iPhoneで同様のカスタマイズをしたことがある人なら直感的に行えるでしょう。

まずカスタマイズを開始するには、ロック画面を長押しします。すると、ロック解除後に現在のロック画面が一回り小さくなり、画面下に[カスタマイズ]というボタンが出現。これをタップすると、既存の壁紙をカスタマイズするか、新しい壁紙を追加してカスタマイズするかを選べます。

もちろん既存の壁紙をカスタマイズしていも良いのですが、iPadOS 17には新しい壁紙がたくさん追加されているので、まずはどんなものがあるかチェックしてみましょう。

そして好みの壁紙をタップして選んだら、次にロック画面上に表示される各要素を編集していきます。主に編集できるのはロック画面左側に表示される「ウィジェット」、画面上部に表示される「日付」と「時計」です。各要素をタップするとウィジェットを追加・削除したり、日付のウィジェットを選んだり、フォントやカラーを変えられますのでじっくりとカスタマイズしてみましょう。

選択した壁紙によっては、画面下に表示されるオプションの設定ボタンから、背景の色を変えたり、言語を変えられたりします。そしてひととおり編集が終わったら画面右上の[追加]をタップすれば完了です。

その後、作成した壁紙をロック画面とホーム画面の両方にセットするか、ホーム画面は別の画面にするかを選択できます。ホーム画面を別のものにするには[ホーム画面をカスタマイズ]を選んで変更し、最後に[完了]をタップすれば、ロック画面とホーム画面が作成したものに切り替わります。

  • iPadのロック画面を長押しすると、カスタマイズを始められます

  • [カスタマイズ]をタップすると、現在の壁紙をカスタマイズするか、新しい壁紙を追加するか選べます

  • [現在の壁紙をカスタマイズ]を選ぶと、壁紙のカスタマイズ画面が表示されます

  • [新しい壁紙を追加](または画面右下の[+]ボタン)を選ぶと、新たな壁紙の選択画面が表示されます。画面上部のメニューから写真や天気、アストロノミー、カラーなどを選択するとカスタマイズを開始できます

  • いちから作成するのが難しく感じる場合は、コレクションギャラリーに表示されている多数の壁紙から好みのものを選択するといいでしょう

  • ここでは[天気とアストロノミー]のカテゴリーから土星の壁紙を選択してみました。壁紙によっては位置情報の使用許可を尋ねられるなど、選択後に設定が必要なものもあります

  • 画面左側のウィジェットをタップすると、ウィジェットの編集画面が表示されます

  • ウィジェットの左上にある[−]ボタンをタップすると、ウィジェットを消去できます

  • サイドバーからカテゴリを選択すると、さまざまなウィジェットが表示されます。画面を左右にスワイプすると別のウィジェットが表示されます

  • ウィジェットを追加するには、ウィジェットをタップするか画面左側にドラッグします。終了したら画面右上の[×]ボタンをタップするか、画面の適当な場所をタップします

  • 日付をタップすると、日付に利用するウィジェットをさまざまなタイプから選べます

  • 時計をタップすると、フォントの書体を変えたり、サイズやカラーを変更できます

  • 画面を左右にスワイプすると、選択した壁紙のカテゴリーの別のイメージに変更できます。変更が終わったら画面右上の[追加]をタップします

  • 作成した壁紙をロック画面とホーム画面に適用するなら[壁紙を両方に設定]をタップ、ホーム画面を別の壁紙にするなら[ホーム画面をカスタマイズ]をタップします

  • ホーム画面の編集画面が表示されます。画面下部から[ペアリング](ロック画面と同じ)、または[カラー][グラデーション][写真]をタップします

  • [写真]をタップすると、壁紙に設定する写真を選択できます

  • 選択した写真を左右にスライドすると、カラーフィルタを変更できます

  • ピンチイン/アウトでトリミングしたり、画面右下のメニューからカラーフィルタの色も変更できます

  • ホーム画面の編集が終了したら、画面右上の[完了]をタップします。[完了]前に[ぼかし]をタップして写真をぼかすこともできます

  • 作成したロック画面をタップすると、ロック画面とホーム画面が切り替わります。ロック画面を上にスワイプすると削除、左右にスライドするとほかの画面を選べます

  • こちらが今回作成したロック画面とホーム画面です。特にロック画面がこれまで以上に華やかで便利になりました

いくつかの細かな点をチェック

このようにロック画面のカスタマイズは誰でも簡単に行えますが、設定中にはやや気づきにい点もありますので最後に説明しておきましょう。

まず、ロック画面を作成したあとは、集中モードにリンクさせるとさらに便利になります。ロック画面の編集モードでロック画面下部に表示されている[集中モード]をタップすると[集中モードをリンク]画面が表示されるので、[おやすみモード][仕事][睡眠]といった集中モードを選択。すると、ロック画面を変更したときにその集中モードに自動的に切り替わるほか、逆に集中モードを切り替えたときにロック画面も変更されるようになります。

次に知っておくと便利なのが「写真シャッフル」です。ロック画面を長押ししてカスタマイズを開始する際に[新しい壁紙を追加]画面で[写真をシャッフル]を選ぶと、自動的に選択された写真または手動で選択した写真が1日を通してシャッフル表示されます。ロック画面の壁紙を動的に変えたい場合は選択すると良いでしょう。

そして「動きのある」ロック画面にしたいなら、壁紙に「Live Photos」を選択するといいでしょう。iPadのスリープを解除するたびになめらかのスローモーションの動画がロック画面に表示されるようになります。

  • ロック画面下部に表示されている[集中モード]をタップして、ロック画面にリンクさせる集中モードを選びます

  • ロック画面をいくつか作成して別々の集中モードをリンクしておけば、ロック画面の切り替えに合わせて集中モードを自動で変更したりすることが可能です

  • [新しい壁紙を追加]画面の上部に「写真をシャッフル」があるのでタップします

  • [ピープル][自然][都市]から好みのものにチェックを入れ、[シャッフル頻度]で頻度を選択。[おすすめの写真を使用]か[写真を手動で選択]を選びます

  • 写真が壁紙にセットされます。写真をタップをすることで写真が切り替わり、内容を確認できます。あとはウィジェットなどを編集して[追加]をタップすれば完了です

  • 壁紙にLive Photosの写真を設定すると、スリープを解除したときに動きのある写真がロック画面に表示されます

とことんパーソナライズしよう

ロック画面のカスタマイズ機能はiPhoneですでに実装されていましたので馴染みがある人も多いと思いますが、より画面の大きなiPadだとさらにパーソナライズ感が強まります。あれやこれやと設定していると時を忘れて夢中になってしまうことでしょう。ぜひいろいろと試して、自分が心地よく、人にアッと言われる素敵な見栄えに仕立ててみてください。