叡山電鉄は25日、同社の700系リニューアル車両の5両目となる711号車を11月1日から運行開始すると発表した。これを記念し、前日の10月31日に車両展示撮影会と貸切運行を実施する。
700系はおもに1両で運用され、同社で初めて冷房装置を搭載したという車両。1987(昭和62)年7月の運用開始から30年以上経過したため、車両のリニューアルを順次行っている。
新たにリニューアルした711号車は、深みのある緑色を基調としたカラーリングで、比叡山の神秘的な森を表現している。座席シート柄には、重なる木々を抽象化した散らし模様を採用。京都らしさの演出として、金銀のししゅう糸で伝統紋様を表現した「絹ガラス」を座席の仕切りに採用した。11月1日の修学院駅6時42分発、八瀬比叡山口駅行の列車から営業運転を開始する。
10月31日の車両展示撮影会と貸切運行はデビュープレイベントとして開催され、修学院車庫での撮影と、参加者限定の貸切運行(修学院車庫から二軒茶屋駅まで走行した後、引上線で折り返して出町柳駅へ)を行う内容に。711号と観光列車「ひえい」の並びも撮影できるという。
開催日時は10月31日の11時から12時40分頃まで。参加費は6,000円。事前申込制で、セブンチケットで10月2日9時から申込みを受け付ける。申込み期間は10月28日23時59分までだが、定員(30名)に達した時点で受付を終了する。特典として、711号車リニューアル記念乗車券と当日の乗務員用時刻表レプリカを参加者に進呈するとのこと。
「711号車リニューアル記念乗車券」は、10月28日に開催される「第16回えいでんまつり」修学院会場で先行販売した後、11月1日から出町柳駅インフォメーションで一般販売。ただし、先行販売で完売した場合は一般販売を行わない。470セット限定、1セット600円で発売される。