鉄道・運輸機構は25日、北陸新幹線敦賀駅における駅舎の建築工事が完了したと発表した。これにより、金沢~敦賀間で新規に開業する6駅(小松駅、加賀温泉駅、芦原温泉駅、福井駅、越前たけふ駅、敦賀駅)すべてで工事が完了したことになる。

  • 北陸新幹線敦賀駅。駅舎の建築工事が完了した

北陸新幹線の敦賀駅は、敦賀市提案のデザインコンセプト「空にうかぶ ~自然に囲まれ、港を望む駅~」を表現した駅舎に。コンコースは天井全体を北前船の帆をイメージした浮遊感のあるデザインとし、広い空間にふさわしいスケール感を演出している。

ホームは船の甲板をイメージした木調タイルで仕上げ、待合室は船をモチーフとしたデザインに。トイレに敦賀赤レンガ倉庫をイメージした意匠を採用した。待合室のベンチに県産木材を使用。大屋根は敦賀市の鳥「ゆりかもめ」をモチーフにしている。

駅舎の高さは約37m、ホーム延長は312m。敦賀駅は新幹線と在来線を結ぶ乗換駅となることから、上から順に島式2面4線の新幹線ホーム、乗換えコンコース、島式2面4線の在来線特急ホームの3層構造となる。在来線の普通列車等が発着するホームとは「動く歩道」で結ばれる。

  • 敦賀駅のコンコース

  • 敦賀駅の改札付近

  • 敦賀湾を望む

  • トイレ前レンガ

  • 水引幕

  • コンコース待合室

  • 新幹線ホーム

  • 新幹線ホームを覆う大屋根

  • ホーム安全柵

  • ムービングウォーク

  • 敦賀駅の駅舎外観

乗換えの利便性に配慮し、エスカレーター26基とエレベーター6基、乗換改札機19通路を整備した。引き続き電気設備・機械設備工事と総合監査・検査を進めるとしている。