女優の松たか子が24日、東京・新宿ピカデリーで行われた「ディズニー100 フィルム・フェスティバル」開幕直前イベントに、声優の山寺宏一、ミッキーマウス&ミニーマウスと共に登壇し、記念すべき100周年を祝う式典への参加を喜んでいた。
「ディズニー100 フィルム・フェスティバル」はディズニー創立100周年を記念して全国100カ所の映画館で行われる特別上映イベント。ディズニーが製作した長編アニメーション61作品のなかから時代を超えて愛され続ける『アナと雪の女王』、『ベイマックス』、『シンデレラ』、『モアナと伝説の海』、『リトル・マーメイド』、『ズートピア』、『塔の上のラプンツェル』、『ファンタジア』の8作品が上映される。
開幕上映となる『アナと雪の女王』でエルサの声と主題歌「レット・イット・ゴー」を担当した松。日本での累計興収は254億7000万円という空前の大ヒットを遂げたが、「ディズニー作品への参加は、修行で山に籠もるみたいな感覚でした」と独特の表現で当時の覚悟を語る。
さらに松は「レコーディングしているときも、ガラス越しに音響監督やエンジニアの方がこちらを見ているのですが、まったく振り向けない」と大きなプレッシャーがあったことを明かすと「エルサの映像とマイクに向かって必死にやるだけ。山籠もりみたいな覚悟で挑んでいました」と語り「記念すべき100周年という式典に参加できて幸せです」と笑顔 を見せていた。
『アナと雪の女王』で松はアメリカのアカデミー賞に出席し、世界9カ国のエルサを演じたキャストと共に「レット・イット・ゴー」を熱唱した。松は「皆さん明るくて前向きな考えをする方たちで、とても楽しかった」と当時を振り返ると「でも私は出番が終わったらすぐに帰らなくてはいけなくて、『なんでたか子は帰るの?』と皆さんに言われたこと を思い出します」と懐かしそうに語っていた。
一方、ドナルドダックやジーニー、スティッチなど数々のディズニーキャラクターを演じてきた山寺は「基本青系のキャラクターを担当させていただきました」と挨拶すると、会場に訪れたミッキー&ミニーに大歓声が上がったことに「やっぱりミッキー&ミニーは大スターですね。ドナルドとしてはちょっと嫉妬してしまいます」と発言して会場を笑わせる。
数え上げればきりがないほど多くのキャラクターを演じてきた山寺だが「ディズニー作品に出演できることはとても光栄ですが、反面圧倒的なクオリティなので、プレッシャーもすごい」と特別な作品であることを明かすと、これからの100年に向けて「エンターテインメントは国境を越えると思っています。ディズニー作品は平和の象徴になってほしい」と未来への希望を述べていた。
イベントにはウォルト・ディズニー・ジャパン バイスプレジデント&ゼネラルマネージャー目黒敦氏も参加した。