歌舞伎俳優の松本幸四郎(十代目)が主演する時代劇『鬼平犯科帳』(2024年放送・配信、劇場公開)のティザービジュアル、特報映像が公開された。
1969年に初代松本白鸚(八代目松本幸四郎)主演で映像化されて以来、丹波哲郎、萬屋錦之介、中村吉右衛門という名優たちが、火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵(通称・鬼平)を演じてきた同作。
十代目幸四郎が演じる今作は、時代劇専門チャンネルで2時間スペシャルで『鬼平犯科帳 本所・桜屋敷』が24年1月放送、劇場版『鬼平犯科帳 血闘』が同年5月10月公開、連続シリーズ『鬼平犯科帳 でくの十蔵』『鬼平犯科帳 血頭の丹兵衛』が同年5月以降に放送。2時間スペシャルと連続シリーズは、配信もされる。
公開されたビジュアルでは、放蕩無頼(ほうとうぶらい)な青春時代を送り、「本所の銕(てつ)」「鬼銕(おにてつ)」の異名で恐れられていた“若き日の鬼平”長谷川銕三郎を演じる市川染五郎と、時を経て、江戸市中内外の凶悪犯罪を容赦なく取り締まる「火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)」の長官となり、盗賊から「鬼の平蔵」「鬼平」と恐れられる長谷川平蔵を演じる幸四郎の姿が映し出され、その“鬼”気迫る表情から本作のキャッチコピーである「鬼、新時代。」を感じさせる仕上がりに。
これまでの映像作品でほとんど描かれることのなかった長谷川平蔵の“過去(=長谷川銕三郎)”と“現在(=長谷川平蔵)”を対比させることで、「放蕩無頼のならず者」から「火付盗賊改方の長官」となるまでの時の経過が表現されている。
また、『鬼平犯科帳』の象徴ともいえる“火盗提灯(かとうちょうちん)”もビジュアルの随所に散りばめられた。
特報映像は、2時間スペシャルと劇場版の2種類を公開。池波正太郎生誕100年企画として、今年2月と4月に二部作連続公開した映画『仕掛人・藤枝梅安』でも用いられた“梅安と鬼平のテーマカラー”である「黄色」をキーカラーとして構成された画作りで、力強い和太鼓の音とともにスピーディーに切り替わる映像のなかで、幸四郎、染五郎のビジュアルが紹介される。
(C)「鬼平犯科帳 血闘」時代劇パートナーズ