デロンギ・ジャパンは9月21日、「コーヒーの飲用調査2023年度版」の結果を発表した。調査は8月2日~8日、20~69歳男女のうち、週1回以上自宅でコーヒーを飲む4,700人(47都道府県各100人)、およびコーヒーを飲まない9,620人を対象にWebで行われた。
よくコーヒーを飲む場所は「自宅」、かける平均金額は1杯106.7円
コーヒー飲用者に、自宅でコーヒーを飲む頻度を聞いたところ、74.6%が「毎日」と回答。最もよくコーヒーを飲む場所は「自宅」(63.9%)で、次いで「職場や学校」(22.1%)。また、コーヒーに求めることを教えてもらったところ、「心を落ち着かせる」(70.5%)がダントツに多く、次いで「気合いを入れる」(29.5%)となった。好きなコーヒーメニューについてもトップ5は同様で、そのほか、エスプレッソを使用した「カプチーノ」(25.1%)や「カフェモカ」(22.0%)も人気のよう。
「おうちコーヒー」にかける金額を調べると、全体では1杯106.7円という結果に。また、世帯年収が高い層ほど「豆から挽く」(17.2%)人の割合が高く、特に「世帯年収1,501万円以上」では27.3%と全体より10.1ポイント高かった。
次に、心身の状態の度合いを0~100点で聞いた平均点を「自宅で毎日コーヒーを飲む人」と「コーヒーを全く飲まない人」で比較すると、「自宅で毎日コーヒーを飲む人」は、「ストレス発散度」「QOL」「仕事/学業の効率」「自己肯定感」「ポジティブ」の平均点がどれも5点前後高いことが明らかに。
「1日の時間ごとの満足度」でも、「自宅で毎日コーヒーを飲む人」は「朝の時間」「仕事や勉強の休憩時間」「おやつの時間」「睡眠の時間」の満足度が「コーヒーを全く飲まない人」に比べ、約4~8点分高く、「自宅で毎日コーヒーを飲む人」は日常で豊かさを感じている割合が高いよう。
また、コーヒーを全く飲まない人の割合が多かった20代学生に絞ってみても、「コーヒーを飲む」学生の方が心身の状態の自己採点、生活の満足度が共に高い結果が見受けられた。
次に、心身のバランスを取る、リラックスするといった意味で使われている表現「ととのう」とコーヒーの関係について調査した。その結果、コーヒー飲用者の74.3%が「心身をととのえたい」と感じており、“ととのう”ために行っている習慣を聞くと、「ブラックコーヒーを飲む」(50.1%)が最多に。また、「ミルクメニューのコーヒーを飲む」(31.8%)が4位にランクインしており、全体の69.5%が、“ととのう”ためにコーヒーに関する習慣を実践していることが明らかに。
“ととのう”ために最も飲むコーヒーは「ドリップコーヒー」(39.5%)、「カフェオレ」(16.8%)、「カフェラテ」(6.4%)が上位に。この結果を、ミルクメニュー派とブラックメニュー派で分類し、意識や行動に関する設問を見たところ、ブラックメニュー派は「投資」や「スポーツ好き」といったアクティブな印象の項目で割合が高く、対してミルクメニュー派は、「甘いものが好き」「推しがいる」など、楽しむ時間を大切にする傾向がうかがえた。
コーヒーをよく飲む都道府県1位は「千葉県」
次に、コーヒーの「一日の飲用量」を調べたところ、全国平均では2.04杯という結果に。都道府県別にみると、「千葉県」が最多の2.32杯。次いで「福島県」(2.31杯)、「宮城県」(2.29杯)と続き、最も少なかったのは「長崎県」で1.71杯だった。
また、「おうちコーヒーにこだわり」がある都道府県トップ3は、1位「東京都」(78.0%)、2位「北海道」「長崎県」(ともに76.0%)となり、「長崎県」は”量よりこだわりの1杯”を楽しむ傾向にあるよう。
そのほか、「アイス派」(31.2%)よりも「ホット派」(同68.8%)の方が多く、ホット派1位は「山梨県」(79.0%)、アイス派1位は「沖縄県」(45.0%)という結果に。
また、「ミルク派」(全国平均41.0%)よりも「ブラック派」(同59.0%)の方が多く、「ブラック派」の1位は「山梨県」(74.0%)、「ミルク派」の1位は「岡山県」(57.0%)。さらに、「コーヒーが好きすぎてやめられない」人は全国平均で56.1%。特に「宮城県」と「栃木県」(ともに67.0%)に多いよう。「コーヒーに砂糖を入れる」人の割合は、全国平均で29.8%。1位は「岡山県」で42.0%、47位は「長野県」で19.0%だった。
さらに、「ととのう」ためにコーヒーを飲む人の割合が最も高いのは「大阪府」(80.0%)、1杯にかける「金額」1位は「岩手県」で222.7円だった。