「耐候性が高い」「汚れにくさにも定評あり」「撥水性が高く、水や湿気をほとんど吸わない外壁」…これらはハウスメーカーの外壁に関する惹句。最近の家の外壁は汚れに強く、耐久性に優れるなど進化しています。でも、人間たちにとってはメリットになる外壁は、ツバメたちにとっては由々しき問題なのです。

意外と知らない鳥の生活 「住宅難のツバメたち」 せっかく海を渡ってきたのに! 厳しい住宅事情です。

  • (X(旧Twitter) 𝚙𝚒𝚛𝚘 𝚙𝚒𝚛𝚘 𝚙𝚒𝚌𝚌𝚘𝚕𝚘@iirotorii より引用)

暖かい東南アジアで越冬したツバメたちは、春になると数千kmの長旅をして日本列島にやってきます。3~7月は子育て期間。オスとメスは共同で泥と枯れ草に唾液を混ぜてお椀型の巣を作るのですが…。いくら壁に泥を付けようとしてもくっつきません。そう、進化した汚れにくい外壁は、巣作りの難敵なのです。あきらめたツバメたちの行き先は、スピーカーだったりするのですね。昨今のツバメたちの住宅事情を描いたpiro piro piccoloさんの投稿には、ツバメたちへの同情の声や様々な巣づくりの事例が寄せられました。

「そういえば東京に来てからツバメの巣見ないな」「まさに近所にありました、onスピーカー一家」「監視カメラや電灯の上に作られたのも見た事あります…」「うちはマンションですが玄関脇ガスメーターの中にスズメが巣作り」「可愛いし、害虫を食べてくれるので応援したいものです…」「ツバメの巣は縁起がいいのに……やっぱ糞か……」などなど。投稿者であるpiro piro piccoloさんにお話を伺いました。

■投稿者に聞く

……なぜこのマンガを描こうを考えましたか。

流石に大丈夫では、と思った道の駅でも巣作りを拒否されていたので、事実を伝えたいという点でも描きました。

……マンガを制作する上で工夫した点、強く意図した点などありますか。

漫画上では私情を含めず事実のみを描きました。個人的にはもっとツバメに優しい世の中になって欲しいと思いつつ。

……気になるリプライなどありましたか。

特にこれ、というものはありませんが、皆さんツバメとのエピソードをお持ちだな感じました。それほど生活に密接している鳥なのですね。

……ツバメの住宅事情について意見や感想などありましたらお願いします。

毎年子育てをするために、東南アジアからはるばる海を渡ってくる姿を想像しながらツバメを見てみてほしいです!

▼意外と知らない鳥の生活 「住宅難のツバメたち」 せっかく海を渡ってきたのに! 厳しい住宅事情です。