Digital Platformerは9月21日、「マイナンバーカードなど各種証明書類に関する実態調査」の結果を発表した。調査は8月25日、10代~70代の全国の男女487人を対象にインターネットで行われた。
身分証明書として最も用いることが多い証明書類を聞いたところ、74.7%が「運転免許証」と回答。次いで「マイナンバーカード」(14.6%)、「健康保険証」(8%)の順。
所有している証明書類としては、1位「健康保険証」(91.2%)、2位「運転免許証」(84%)、3位「マイナンバーカード」(81.1%)。一方、普段持ち歩いている証明書類としては、1位「運転免許証」(82.3%)、2位「健康保険証」(66.5%)、3位「マイナンバーカード」(39.8%)となり、この結果から、マイナンバーカードを所持している人の半数近くが持ち歩かないことがわかった。
続いて、マイナンバーカードを持ち歩かない理由として考えられる「盗難や紛失による悪用リスク」について不安があるかと尋ねたところ、「マイナンバーカード」が最多の61%。「運転免許証」(16.8%)や「健康保険証」(11.7%)は低く、マイナンバーカードに悪用リスクを感じる理由を聞くと、「ICチップが埋め込まれていることもあり、運転免許証よりも汎用性が高そうだから」「他の証明書に比べて何重にも個人情報が紐づけられ、さらに現在不明瞭で不安定な管理状態にあるため」といった声が。
また、セキュリティに不安を感じる割合でも、「健康保険証」(7.4%)や「運転免許証」(4.3%)はいずれも1割にも満たず、「マイナンバーカード」(81.9%)が他を圧倒。マイナンバーカードに対してセキュリティ上の不安を感じる理由を聞くと、「ニュースでいろいろと情報漏洩が見られたり、サービス連携が取れていなかったりと不安しかありません」「すべてこれ1枚でという半面、やはりもしもの時が心配」といった声が寄せられた。
次に、各身分証明書類がスマートフォンで使えるようになった場合についての利用意向を聴取したところ、「とても利用したい」「やや利用したい」の割合が高い順に「健康保険証」(61%)、「運転免許証」(50%)、「学生証・社員証」(49%)となり、「マイナンバーカード」は39%で最下位に。
一方、マイナンバーカードは「あまり利用したくない」「全く利用したくない」の合計が最多の43%と、スマートフォンで使うにはまだ不十分な体制だと思われているよう。さらに、スマートフォンで各身分証明書類が完結して使えるようになった際のセキュリティへの不安がどのように変化するかの意向についても調査したところ、「とても不安に感じる」「やや不安に感じる」割合が最も高いのは「マイナンバーカード」で71.1%。次いで「パスポート」(58.7%)、「健康保険証」(51.1%)と続いた。