これまでiPhoneを大画面に映すときには、「Lightning - Digital AVアダプタ」などのHDMI出力可能な変換アダプタを用意するものでしたが、iPhone 15シリーズではそれが大きく変わりました。変換アダプタは原則不要、外部モニターとケーブル1本で接続することが可能です。

iPhone 15シリーズは、USB-Cケーブル1本で映像入出力と給電をまかなう規格「DisplayPort(DP) Alt Mode」をサポートしています。同じくDP Alt Modeに対応した外部モニターを用意すれば、iPhoneの表示内容をそのまま映し出すミラーリング機能など、大画面を生かした使いかたが可能になります。もちろん音声も出力できるので、iPhoneで撮影したビデオも楽しめます。

ただし、付属のUSB-Cケーブルでは不十分かもしれません。DP Alt Modeには接続機器へ給電する機能が用意されているため、iPhoneを充電しながら映像/音声出力することが可能ですが、それにはUSB 3.2またはThunderbolt 3以上に対応したケーブルが必要となります。iPhone 15に付属のUSB-CケーブルはUSB 2.0仕様のため充電されず、長時間にわたる連続使用はできません。

いわゆる「テレビ」など、DP Alt Modeに対応しない機器へ映像を出力する場合には、USB-C - HDMI変換ケーブルを利用します。出力先はメスとオス2種類が存在しますが、別途HDMIケーブルを必要としないタイプ(出力元はUSB-C/オス、出力先はHDMI Type-A/オス)がシンプルに接続できるのでお勧めです。

  • iPhone 15シリーズはケーブル1本で外部モニターに接続できます(写真はThunderbolt 4(USB-C)Proケーブル)