富士通ゼネラルは9月22日、暖房強化型(寒冷地仕様)ルームエアコン「ゴク暖ノクリア ZNシリーズ」を発表した。シリーズは対応畳数により、8畳~23畳用まで6機種をラインナップする。10月から順次発売し、価格はすべてオープン。推定市場価格(税・工事費別)は35万円前後~44万円前後。
新モデルは、室内機吹出口の「アシストフラップ」を従来モデルより大型化。風向角度と風量を調節して気流を送ることで足元の体感温度を高めた。
これにより本体の複眼ふく射センサーが足元温度を検知して、あたたまりが不十分と検知した場合は、風向きを下方向へと自動で調整する「快適おまかせ気流(足元コントロール)」が進化した。室内が設定温度に達した後も、あたたかさを維持しながらしっかりあたため続けるため、床面付近が冷えていて肌寒く感じる場合に効果的だという。
ノクリア独自の清潔・除菌機能である「ノクリア・クリーンシステム」は従来モデルに引き続き備える。熱交換器のカビ菌や細菌を除菌する「熱交換器加熱除菌」、室内の空気を清浄化する「プラズマ空清」、室内機のフィルターにウイルス抑制作用のある「ウイルカット・フィルター プラス」、送風路に「防カビ送風路」を装備。
今回新しく、「清潔機能の多くを使いこなせていない」「使用頻度が分からない」という悩みのための「まるごとクリーンタイマー」を新搭載した。
まるごとクリーンタイマーは、1日1回設定した時刻にエアコン内部の状態を監視し、清潔機能(熱交換器加熱除菌・カビ抑制タイマー・フィルター自動おそうじ)を自動で稼働させる。これまでは、異なるタイミングや頻度で使用する各機能を個別に設定する必要があったが、まるごとクリーンタイマーを用いることですべて1回の操作で済む。
このほかの特徴として、除霜運転中も暖房運転を継続する「バイパス暖房」を搭載。従来の室外機は、霜が付着した場合、一度運転を停止して約4~15分間の除霜運転を行っていたが、室外機と室内機をつなぐ経路をバイパス化した。これにより、暖房運転時に室内機へ向かう高温の冷媒を室外機の熱交換器に一部流すことで、室外機の熱交換機に付着した霜を溶かしながら暖房運転を継続する。