女優の杏が出演するBSフジのドキュメンタリー特番『杏が見た!“バンクシー”の世界と英国グラフィティ・アートの旅』が、11月4日(20:00~)に放送される。
世界各地の街角に描かれた“バンクシー”のグラフィティ・アート。反消費主義や反権力、反戦を訴えるグラフィティの多くが無断で描かれた落書きでもあるが、なぜ世界中の人々は感動するのか…。番組ではその謎を解くため、杏が“バンクシー”のグラフィティを探し求める旅に出る。
今回訪れたのは、バンクシーの原点であり、今、世界中でストリート・アートが最も盛んな国・イギリス。謎のアーティスト・バンクシーの出身地であるブリストルや、グラフィティの発信地として世界から注目されているロンドンなどを訪れ、バンクシーオリジナルのグラフィティを探していく。バンクシーのようなアーティストが誕生した背景、政治や社会に対する強烈なメッセージはどこから生まれたのか、人々を魅了するグラフィティの秘密に迫る。
さらに、現地のアーティストたちとの出会いを通じて、バンクシーから受けた影響、グラフィティの魅力や歴史についても探る。ストリート・アートとも呼ばれるグラフィティは、非合法を理由に消されたり、他のアーティストによって上書きされたり、売却目的で切り取られたりするという。
マップなど存在しない手探りの旅。果たして杏は、バンクシーのグラフィティを見つけることができるのか…。
■杏コメント
日常世界にふと現れるストリート・アートの価値は果たして誰がジャッジするのか。世界の人々はなぜバンクシーに魅了されるのか。今、目の前にあるアートは、いつまでここにあるのか誰にも分からない。
イギリス各地の作品たちを見つめながら、バンクシー、そしてストリート・アート、ひいては今まで人が生み出した物すべてについて考える大きなきっかけとなり、自分自身も初めて触れることが多い世界だった。ぜひ、2023年の今この時しか映像に残せていないかもしれないアートの数々を一緒にご覧いただきたい。
――日本とヨーロッパのグラフィティの違いはどのように感じましたか?
日本と比べるとやはりヨーロッパのほうが様々な価値観や、国・人種が入り混じるような社会ということが大きく影響していると思うが、その分いろいろな人の思いが多面的で主張しなければならないことや、主張していきたいことがうずまく環境なのだろうと思った。
ただ、必ずしも日本に全くないというわけではないと思うので、日本に帰国したときに、どのようなグラフィティ・アートが表現されているのか見てみたい。