Omiaiは9月20日、「結婚観」に関する調査結果を発表した。調査は8月22日~23日、15~39歳の婚活世代600名、および40~79歳の親・祖父母世代400名を対象に、Webアンケート方式にて行われた。
調査によると、親から、結婚に対するプレッシャーが「ある」という人は3割強。「一般論として”結婚した方が良いと思いますか?」と聞いたところ、「良いと思う(ややを含む)」の肯定的な意見は、親・祖父母世代が86.3%であったのに対し、婚活世代では60.0%と、26.3ポイント差に。
一方、結婚願望について聞くと、婚活世代の43.3%が「結婚したくない(あまりを含む)」と回答。年齢が上がるにつれて結婚に否定的な意見が多くなり、なんと30代では53.5%と半数を超える結果に。結婚したくない理由を聞くと、「ひとりが楽だから」がダントツに多い58.8%。次いで「結婚というかたちに必要性を感じないから」(38.8%)、「異性と交際できる気がしないから」(28.5%)と続いた。
次に、婚活世代、および親・祖父母世代のそれぞれに、婚姻届を出さないまま、男女が結婚の意思を持って生活する“事実婚”に対する考えを聞いたところ、両者ともに約6割が「当人たちが良ければ問題ない」と回答。さらに、婚活世代の10.2%が「選択肢の一つ」と考えており、婚活世代の7割近くが肯定的な意見であることが明らかに。
他方、海外の婚外子率についてOECD(経済協力開発構)の統計をみると、平均で41.9%が婚外子であることが判明。特に、「メキシコ」(70.4%)、「フランス」(62.2%)、「スウェーデン」(55.2%)では半数を超えているのに対し、「日本」はわずか2.4%だった。
次に、親・祖父母世代に夫婦の役割分担について聞いたところ、「夫が稼ぎ、妻は家庭」であったと回答した人は、70代で最多の57.0%。続く60代は39.0%、50代は37.0%、40代では24.0%という結果に。
一方、婚活世代は、約半数が「夫が稼ぎ、妻は家庭」(49.5%)を支持しつつ、約8割が「共働きが良い(ややを含む)」と考えていることが明らかに。経済低迷期を経験している40代〜60代の親を持つ婚活世代にとって、共働きは当然のことのよう。
また、結婚相手の年収を意識するかと尋ねたところ、結婚願望のある婚活世代のうち、女性83.2%、男性45.2%が「意識する(ややを含む)」と回答。一方、親・祖父母世代で「意識する(ややを含む)」と回答した割合は、女性が48.0%、男性はわずか10.0%だった。
さらに、親・祖父母世代に対し、本気で離婚を考えたことがあるかと聞いたところ、14.8%は「経済的に自立できれば、実際に離婚したい」と回答。裏を返すと、本気で離婚したいと考えていても、経済的に相手に依存している状態では我慢して結婚生活を続けざるを得ないよう。
最後に、婚活世代に「結婚すること自体を難しいと思いますか?」と質問したところ、7割〜8割が「難しい(ややを含む)」と回答。また、親・祖父母世代にも、結婚当時に結婚することを難しいと感じていたかを聞いたところ、50代以上では「難しい(ややを含む)」の割合は3割以下であったのに対し、40代では52.0%と高い結果となった。