NTTソノリティは9月20日、「自転車ユーザーのイヤホン走行と"ヒヤリ・ハット経験"に関する調査」の結果を発表した。調査は9月6日〜8日、全国の20歳以上の男女2万人を対象に行われた。
まず、普段自転車に乗り、イヤホンを利用している人は約11%(10人に1人)であった。そのうち、「いつもイヤホンを利用する」という人は3%を超える結果となった。
イヤホンを着けての自転車走行中、車や歩行者と接触しそうな危ないことが起こったが、幸い事故には至らなかった「『ヒヤリ』、『ハッと』した経験」があるという人は、約40%であった。
そのうち、半数以上が「イヤホンで耳をふさいでいなければ『ヒヤリ』・『ハッと』を防げた」と認識していることも分かった。
警察庁では、7月25日に「イヤホン又はヘッドホンを使用した自転車利用者に対する交通指導取り締まり上の留意事項」を都道府県警に通達している。オープンイヤー型イヤホンについては「装着時に利用者の耳を完全には塞がず、その性能や音量等によってはこれを使用中にも周囲の音又は声を聞くことが可能であり、必ずしも自転車の安全な運転に支障を及ぼすとは限らないと考えられる」と言及。警察官の声掛けに対し、反応を確認したりイヤホンの提示を求めたりすることで、形状や音量などから周囲の音や声が聞こえているかどうかを確認の上、違反の成否を判断するという。