キャリアデザインセンターは9月19日、「ブラック企業」に関する調査結果を発表した。調査は8月21日~30日、同社運営サイト『女の転職type』会員661名を対象に、Webアンケート方式にて行われた。
今の職場はブラック企業だと思うかを尋ねたところ、58.1%が「かなりブラックだと思う」「ややブラックだと思う」と回答。また、今までブラック企業で働いた経験が「ある」人は70%となり、その割合は年代が上がるにつれて高い傾向に。
どのような点がブラックだったのかを教えてもらったところ、「仕事に見合わない低賃金」(61.3%)、「ハラスメント、いじめが横行」(53.6%)、「長時間労働を強いる」(51.2%)が上位となった。
続いて、ブラック企業で働いていた時に、その状況について誰かに相談したかどうかを尋ねたところ、「友人・知人」(51.8%)や「家族」(44.7%)など、仕事関係以外の人に相談する人が多い傾向に。また、約2割の人が「誰にも相談していない」(21.8%)と回答。
ブラック企業で働いた結果、どうなったのかを聞くと、55.3%が「退職した」と回答。次いで「体調を崩した」(35.9%)、「精神を病んだ」(31.1%)と続き、心身に影響が出ている人が多いよう。
一方で、17.1%の人が「我慢してまだ働いている」と回答しており、「転職活動中」20.7%と同程度となっていることから、現職にとどまりながら転職活動に取り組んでいる人がいる様子が推察される結果となった。
最後に、ブラック企業に転職しないためにすべきだと思うことを尋ねると、「口コミサイトで評判を調べる」が最多の66.1%。次いで「離職率を確認する」(65.1%)、「残業時間、残業代を確認する」(59.6%)と続いた。