公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」の「スター」で独占配信中の日本発オリジナルシリーズ『ガンニバル』のシーズン2制作が決定したことが21日、発表された。
昨年末、累計発行部数350万部を超える二宮正明氏が放つ衝撃のサスペンスコミック『ガンニバル』を、日本を代表するキャスト・スタッフが集結し実写化。配信がスタートすると、外界と隔絶した山間部のロケーションのもと、ミステリアスにして濃密な心理描写と、ダイナミックなカメラワークが生むサスペンス&アクションを融合させた映像世界が大きな話題に。衝撃的なストーリー展開と一度観たら逃れられない強烈な没入感は、SNS上でも大きな盛り上がりを見せ、多くの熱狂的なファンを生み出した。
最終話配信直後から、続編を望む声が多く上がっていた本作。ついに、シーズン2の制作が決定。謎に包まれている供花村(くげむら)の隠された真実が明らかとなる完結編が描かれる。制作決定とあわせ、世界で高い評価を得たキャスト・スタッフの続投も決定。狂気じみた一面を見せる主人公の警察官・阿川大悟役の柳楽優弥をはじめ、供花村を支配する後藤家の次期当主・後藤恵介役の笠松将、大悟の妻・阿川有希(ゆうき)役の吉岡里帆らキャスト陣に加え、前作で監督を務めた片山慎三氏、脚本の大江崇允氏、プロデューサーの山本晃久氏らスタッフ陣も続投し、スタッフに新たな顔ぶれが加わり、さらに壮大なスケールに。
前作では、都会から遠く離れた山間にある供花村で、「……この村では、人が喰われているらしい」という信じがたい噂の真相が徐々に明らかになり、大悟がある真実にたどり着く寸前のところで幕を閉じた。シーズン2では、この村に隠されたすべての真実がついに明らかとなる。
シーズン2制作決定にあたりキャスト・スタッフよりコメントが到着。主演の柳楽は、「前作の世界観はありつつも、影響力を持つ作品だと思うので今回もイノベーティブに作品が持つ力強さだったり、クリエイター、製作陣、スタッフ、キャストとエネルギーがたくさんあるこのチームで新たな風を吹かせたいなと思っています」と、シーズン1のチームとの新たな撮影に意欲を見せており、笠松は、「また後藤家に帰ることができて、心から幸せです。シーズン1を超えるスケールの作品を皆様にお届けできるよう、安全第一で現場に臨みたいと思います。もうしばらくお待ちください」と、本作へ再び出演できる喜びとともに、前作超えを目指すと宣言。
さらに、吉岡、「遂にシーズン2が始動します。大変ありがたいなと思っていました」と、前作配信時の反響を明かしつつ、「ガンニバルは後半にかけてさらに盛り上がっていく作品だと思っているので出演者の1人として、そしてガンニバルファンとしてもワクワクしています。とはいえ、まずは撮らなければなのですが(笑)」と、撮影前からすでに出演者としてもファンとしても作品への期待が高まっている様子が伝わってくる。
監督も、キャストたちに負けないぐらい続編に気合が入っており、「前回で、明らかになった供花村の秘密が、その呪いが、より深く、より広がっていく様を描いて行けたらと思っております」と、シーズン2への強い決意を感じさせるコメント。また、脚本の大江氏も、「ガンニバルは愛に関する物語なのかもしれません。決してホラーやスプラッターではありません。今回はこれにアクションが加わりました」と、より一層大きなスケールかつ深みのある物語を楽しんでほしいと語った。さらに、原作者の二宮先生は、「あんな終わり方しといて、シーズン2、、もうないんだろうなと思っていた皆様、同感です! 僕ももう諦めておりましたがまさかのシーズン2!!」と、続編への喜びを明かし、「今回漫画にはなかった展開もありそうなのでより一層いち視聴者として楽しみにしております! ガンニバル万歳!!!!」と、本作がオリジナルの要素が盛り込まれることを明かしつつ、視聴者としても完成を楽しみにしているようだ。
制作決定にあわせ、特別ビジュアル&特別映像が公開。公開されたビジュアルは、「ガンニバル」の世界観をイメージした赤黒の色調で、“これで、終わらせる、すべてを”という、大悟の強烈な意志を感じさせる強いメッセージとともに、狂気さをにじませつつ鋭い眼光を放つ大悟の姿が描かれている。また、シーズン1で大悟の印象的なセリフ「ボケカスが!」とともに始まる映像は、終始聞こえてくる大悟の呼吸音が不穏さを感じさせ、最後には供花村に潜む謎の存在“あの人”の姿も。作品への期待が非常に高まる映像となっている。