Amazonは、ストリーミングデバイス「Fire TV」シリーズの新製品2機種を発表し、予約受付を9月21日に開始。価格は第2世代「Fire TV Stick 4K」が7,480円、上位機種の第2世代「Fire TV Stick 4K Max」が9,980円で、どちらも10月18日から出荷開始する。
第2世代Fire TV Stick 4K Max
Fire TVシリーズで国内初の「アンビエントディスプレイ」機能を搭載。リモコンのAlexaボタンを押しながらAlexaに話しかけたり、ホームボタンを長押しすることで起動し、ストリーミングコンテンツを視聴していないときでもさまざまなアートを選んで大画面に表示できる。
パリのオルセー美術館や、マドリードのプラド美術館、フィレンツェの近代美術館といった著名な美術館のアート作品のほか、フランスやスペイン、イタリア、日本、オーストラリアのアーティストによる、作品数百点を含む高品質のアート作品など2,000点以上をそろえ、「リビングにいながら、まるで美術館にいるような世界の名画や写真を楽しめる」とする。
アンビエントディスプレイでは、Amazon Photosに保存したアルバムの写真も表示できる。さらに、Alexaのウィジェットも表示可能で、カレンダーや天気などの役立つ情報をひと目で確認したり、家族に付せんを利用してメッセージを残したりできる。照明やエアコンなどAlexa対応のスマートデバイスを操作したり、Amazon MusicやSpotifyの楽曲を再生することも可能だ。
鮮やかで迫力のある4K映像に加え、HDR規格としてDolby VisionやHDR、HDR10+をサポート。サウンド面ではDolby Atmos対応のスピーカーと組み合わせることで没入感のある音を追求し、「Fire TV Stick史上、最高のストリーミング体験を提供する」とアピールしている。
2GHzクアッドコアプロセッサを搭載したことで、アプリの起動や切り替えや、コンテンツの検索などの操作速度を高速化。また、Fire TV Stickシリーズ初のWi-Fi 6E トライバンド対応により、自宅のWi-Fiのネットワークの混雑を軽減し、スムーズに利用できるようになるという。
初代Fire TV Stick 4K Max(2021年発売)から、ストレージ容量を2倍の16GBに引き上げ、より多くのアプリやゲームをデバイスに保存可能に。同梱の新しいAlexa対応音声認識リモコン「Enhanced」(エンハンスド)には、Prime Videoライブチャンネル用のチャンネルボタンと、最近使用したアプリやチャンネルにワンクリックで直接アクセスできる「最近のアイテム」のボタンを搭載している。
第2世代Fire TV Stick 4K
1.7GHzのクアッドコアプロセッサを搭載し、新たにWi-Fi 6 デュアルバンドにも対応。前世代より約25%パワフルになった最新世代として投入する。HDR規格はDolby Visionや、HDR、HLG、HDR10+に対応。サウンド面ではDolby Atmosをサポートしている。さらに、互換性のあるEchoシリーズと接続し、Alexaホームシアターとして楽しむこともできる。ストレージ容量は8GB。
2機種に共通の特徴
付属のリモコンには、新たにU-NEXTのショートカットボタンを追加しており、U-NEXTを契約しているユーザーはさまざまな映画やドラマをワンプッシュで視聴可能になる。
どちらもARC対応のHDMI端子を備え、電源入力はmicroUSB。本体サイズと重さは108×30×14mm(縦×横×厚さ、HDMI端子含む)、43.5gで共通。
環境に配慮した設計も導入。いずれもCO2(二酸化炭素)を削減し、サステナビリティを考慮してデザインしており、持続可能な素材を使って生涯エネルギー消費量を削減するのがねらい。デバイスの梱包材の99%が、適切に管理された森林やリサイクル資源から調達された木質繊維でできている。ほかにも、デバイスを使っていないときは、消費電力を抑える低電力モードに切り替わる(特定の状況をのぞく)。