セガは、「RGG SUMMIT FALL 2023」を2023年9月20日に開催した。「RGG SUMMIT FALL 2023」では、「龍が如く」シリーズ最新作である『龍が如く7外伝 名を消した男(龍が如く7外伝)』と『龍が如く8』の情報を紹介。「龍が如くスタジオ」代表/制作総指揮の横山昌義氏をはじめ、ゲストとして『龍が如く8』に出演するキャストが登場し、トークショーを行った。
『龍が如く7外伝』のテーマソング発表
イベントではまず、『龍が如く7外伝』オープニングムービーが公開された。映像では、ロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎さんと米国のヒップホップ・アーティストJ.I.Dさんがタッグを組んで制作したテーマ曲「片時」(かたとき)とともに、夜の街を歩く主人公の桐生一馬が描かれる。また、楽曲の制作について語る野田洋次郎さんからのビデオメッセージも放送された。
『龍が如く7外伝』は、ナンバリングタイトル『龍が如く6 命の詩。』以降の空白の物語を描く完全新作のアクションアドベンチャー。自分の死を偽装し、名前を捨てて生きることを選んだ「桐生一馬」が、『龍が如く7 光と闇の行方(龍が如く7)』の裏側で何をしていたのかが明らかにされる。
発売日は2023年11月9日。プラットフォームはPlayStation 5(PS5)/PlayStation 4(PS4)/Xbox Series X|S/Xbox One/Windows/PC(Steam)。Xbox Series X|S / Xbox One / Windows / PC(Steam)版はデジタル版ののみ。
情報盛りだくさんの『龍が如く8』ストーリートレーラー公開
続いて、『龍が如く8』の発売日が2024年1月26日に決定したことを発表。さらに10分を超える新たなストーリートレーラーを公開した。
『龍が如く8』は、どん底から再び這い上がる男「春日一番」と、人生最期の戦いに挑む男「桐生一馬」の2人の主人公が繰り広げるドラマティックRPGだ。
テーマは「旅」。今作では、「横浜・伊勢佐木異人町」に加え、シリーズ初の海外ステージ「ハワイ」も舞台として描かれる。春日一番は、自分の母親に会うためハワイへ行くが、事件に巻き込まれていく。そんな春日一番をハワイで救ったのが桐生一馬だった。またストーリートレーラーでは、桐生一馬ががんを患っていることを明かしていた。
なお、ハワイのマップの広さは『龍が如く7』の横浜エリア(伊勢崎異人町)のおよそ3倍。横浜が神室町の3倍だったこともあり、今作がシリーズ史上最大のボリュームであることがうかがえる。
進化した「ライブコマンドRPGバトル」では戦闘中に移動できる
ゲームトレーラーも同時に公開。パワーアップした「ライブコマンドRPGバトル」では、自分でキャラクターを有利なポジションに移動させることができるようになった。これにより、前作では偶発的だったフィールド上のアイテム(看板や自転車など)を使った攻撃も、狙って決められるようになる。
また、桐生一馬が覚醒すると、コマンドバトルからアクションバトルに切り替わる要素も発表された。一時的に、従来の桐生一馬の操作方法に近いバトルを楽しめる。
さらに、『龍が如く7』から引き続き、ジョブシステムも搭載。ハワイのアクティビティを体験することで、「サムライ」「ウエスタンマン」「ハウスキーパー」といったさまざまなジョブに切り替えられるという。新ジョブが多く追加されているほか、キャラクター固有のジョブも用意されている。
助っ人を召喚できる「デリバリーヘルプ(通称:デリヘル)」もパワーアップ。新たな仲間やシリーズのレジェンドキャラクターが登場する。トレーラーでは、狭山薫や伊達真、秋山駿といったキャラクターの姿も確認できた。
そのほか、さまざまなトリックを決めながらフードを届ける「クレイジーデリバリー」、育てたスジモンでバトルを行う「スジモンバトル」、巧みなチャットで目当ての子を探す「マッチングアプリ」、新曲を多数収録する「カラオケ」など、ボリューム満点のプレイスポットも用意する。
不二宮千歳役の伊波杏樹さんが語るゲームのおもしろさ
イベントでは、主要キャストについても発表。『龍が如く7』から引き続き、春日一番役を中谷一博さん、難波悠役を安田顕さん、足立宏一役を大塚明夫さん、向田紗栄子役を上坂すみれさん、ソンヒ役を武田華さん、ハン・ジュンギ役を中村悠一さん、趙天佑役を岡本信彦さんが務める。加えて、沢城丈役の堤真一さん、荒川真澄役の中井貴一さんの出演も明らかになった。『龍が如く6 命の詩。』までのシリーズ主人公であり、今作のダブル主人公の1人の桐生一馬役を黒田崇矢さんが演じる。
さらに、新キャラクターとしてエリック・トミザワ役を「King Gnu」の井口理さん、不二宮千歳役を伊波杏樹さん、三田村英二役を成田凌さん、海老名正孝役を長谷川博己さんが演じることが発表された。
会場にはゲストとして、キャストのうち、中谷一博さん、黒田崇矢さん、安田顕さん、井口理さん、大塚明夫さん、上坂すみれさん、伊波杏樹さんが登場。トレーラーを見た感想などを話した。
トレーラーの感想を聞かれた中谷さんは「圧倒されました。おもしろい予感しかしないトレーラーでしたね」と回答。そして、ストーリートレーラーで衝撃的だったシーンの1つでもある「桐生一馬のがん闘病の告白」について、黒田さんは「人生の中で何度も死にかけているので、そのときを思い出しながら演技しました。周りの人に気を遣わせないようにしつつも、弱さがにじみ出てしまうニュアンスを意識していました」と振り返る。
安田さんは、前作『龍が如く7』に出演した反響として「たくさん出会いがありましたね。難波として認識してくださっている人が増えて、カズレーザーさんにビニール傘を渡されたり、ファーストサママーウイカさんから難波のファンですと言われたりしました」と明かした。
また、オファーがあったときの感想を聞かれた「King Gnu」の井口さんが「学生時代にプレイしていたので、うれしかったですね。収録がたくさんあったんですが、タバコ休憩もたくさんあって。喫煙所は居心地よかったです」と話すと、横山氏が「喫煙所で井口さんと話していると、当時の偉い方が話に参加してくることもあったんですけど、『ところであなたは最近入った中途社員ですか?』と聞かれるほど馴染んでいました」とエピソードを披露した。
大塚さんは、自身が演じるキャラクターの足立について聞かれると「ゲームのキャラクターは超人が多いと思うんですけど、足立はダメなところがもりだくさんじゃないですか。その部分を見てもらえることで、キャラクターが立体的になってくる。それもあって大好きですね」と笑顔を見せる。
ユーザーとしても作品が大好きな上坂さんは「台本のページをめくるごとにネタバレくらう気持ちでした。今作も、“戦う女子”として勇ましさもあるんですが、一番との関係性がどうなるのか、最後まで手に汗握る展開ですので、ムービーが始まる前はお手洗いを済ませてから見てほしいです。はやく遊びたいです」と作品愛を語った。
さらに作品愛があふれていたのが、実際にゲームを一部試遊した伊波さんだ。「桐生さんのバトルスタイルを変えられるのは、ファンにとってうれしいポイントだと思います。RPGとアクションがうまいこと融合したのもおもしろさがグッと上がったと感じました。また、デリバリーも、前作では『その他』から開いて、2回コマンドを選択していたんですが、今作ではワンボタンで呼び出せるようになるなど、細かいアップデートがあって、かなり操作しやすくなっているんです。バトルとストーリーのテンポも上がって、ストレスなくプレイできます」と、そのおもしろさを熱弁する。
続けて、「前作までは、カラーコーンや看板が偶発的にそこにあれば、バトルで使えたんですが、今作はキャラクターを動かせるので、積極的に使えるようになっていて……!」と、作品の魅力を話す勢いが止まらない。
これには、「説明が俺よりうまい」と横山氏。黒田さんも「伊波さんの話を聞くだけでこのゲームがおもしろいことがわかる」と、その熱量を称賛していた。