ハウス食品は、2月1日~2月7日にクリームシチューを食べる10~60代の男女各180人ずつ、計8,460人を対象にクリームシチューをごはんと分けて食べる「わける派」か、ごはんにかけて食べる「かける派」か、というクリームシチューの「わけかけ論争」について全国調査を行なった。

  • クリームシチューと一緒に食べるのは…

まず、家庭でクリームシチューを食べる時、一緒に食べる主食を聞いたところ、66.4%が「ごはんと食べることが多い」、21.5%が「パンと食べることが多い」と答えた。また、「ごはんやパンはなしでシチューだけで食べることが多い」と答えた人も約1割いた。

  • クリームシチューの食べ方は…

前問で「ごはんと食べることが多い」と答えた「ごはん派」5,617人に、家庭でクリームシチューを食べる時の食べ方を聞くと、分けて食べることが多い「わける派」が68.0%、かけて食べることが多い「かける派」が32.0%となった。年代別に見てみると、50代では「わける派」が76.0%、60代では87.0%と、年代が上がるにつれ「わける派」の割合が高くなっている。一方で20代では「かける派」が44.3%、10代に至っては51.3%と半数を超え、「わける派」と「かける派」がおよそ二分された結果となった。若年層で「かける派」が多いことから、今後さらに「かける派」が拡大していくことも考えられるだろう。

  • 都道府県別 クリームシチューの食べ方

「ごはんと食べることが多い」と答えた「ごはん派」5,617人を、都道府県別に「わける派」と「かける派」で見てみた。すると、「わける派」が多いのは「鳥取県」(80.2%)、「島根県」(79.5%)、「富山県」(78.9%)の順となり、“わける県”の上位には西日本の都道府県が多くランクインしている。一方、「かける派」が多いのは「沖縄県」(61.7%)、「青森県」(49.6%)、「東京都」(48.5%)の順となり、1位の沖縄県以外は東日本に“かける県”の上位が集中している。また、1位の「沖縄県」は「かける派」61.7% : 「わける派」38.3%と、「かける派」が断然多くなっている。沖縄県にはタコライスなどに代表される「混ぜて食べる」食文化があり、ワンディッシュの習慣が根強いことが考えられる。

  • 都道府県別 クリームシチューと一緒に食べる主食

全員を対象に、「ごはん派」と「パン派」が多い都道府県をランキング化してみた。クリームシチューをごはんと一緒に食べる「ごはん派」が多い“ごはん県”は、「新潟県」(80.0%)を筆頭に、「富山県」(78.9%)、「岩手県」(77.2%)、「山形県」(75.0%)、「福島県」(73.9%)と全国有数の米どころが上位となった。一方パンと一緒に食べる「パン派」が多い“パン県”は、「東京都」(32.8%)を筆頭に、「神奈川県」(31.7%)、「大阪府」(30.6%)、「京都府」(30.0%)、「埼玉県」(28.3%)と、上位の顔ぶれは都市部が多くなっている。

クリームシチューの「わける派」に分けて食べるオススメポイントを聞くと、「分けて食べた方がシチュー自体を味わえておいしい」という意見が多い中、「分けると他のおかずも楽しめる」「香辛料をかけて汁物として食べる」などの意見が寄せられた。一方で、「かける派」にかけて食べるメリットを聞くと、「一緒に食べた方がおいしい」という意見が多く、「ごはんとシチューのおいしさを同時に味わえます」「ドリア風」「リゾットみたい」など、ごはんとシチューのマリアージュを楽しむ声が多く寄せられた。