フジテレビ系ドラマ『ばらかもん』(毎週水曜22:00~)がこのほど、オールアップを迎えた。最終話は、きょう20日に放送される。

  • (後列左から)近藤華、杉野遥亮、豊嶋花 (前列左から)加藤叶和、宮崎莉里沙、寺田藍月=フジテレビ提供

長崎・五島列島でクランクインしてから約3カ月以上の撮影期間をともにしてきたキャスト、スタッフ陣は、最終日となったこの日も抜群のチームワークで順調に撮影を進めていた。カメラが回ると真剣な表情で演技に集中する一同だが、カットがかかると杉野遥亮を中心に和気あいあいとした雰囲気で過ごしていた。

杉野より先にクランクアップとなった宮崎莉里沙は、寺田藍月、加藤叶和と同じシーンが最後の撮影となり、カットがかかると普段から“先生”と呼んで慕う杉野から3人へ花束が手渡された。一人一人あいさつをしていくが、現場が大好きでいつも元気いっぱいの3人は、これまでの撮影を振り返って涙。そんな3人につられて、まだ撮影が残る杉野、豊嶋、近藤も思わず涙目になった。そして、スタッフから「最後にやりたいことがあるんだよね?」と声を掛けられた3人は、本作の主題歌「Moon」のダンスを、杉野らに手拍子してもらい優しく見守られながら仲良く披露した。

その後のシーンで豊嶋花と近藤華の“美和タマ”コンビも仲良くクランクアップ。近藤が「まだあさっても撮影があるような気がしていて…」と切り出すと、周囲から「明日はないの?(笑)」とツッコミが入り、和やかな雰囲気に。涙をこらえ、言葉に詰まる近藤に杉野が「撮影楽しかった?」と聞き、優しくフォローする場面も見られた。いつも元気な豊嶋も「“Wはな”コンビでやれたことがとてもうれしかったです。本当にこの作品に携われたことが私にとっての宝物です!」と話すとその目には涙が浮かび、最後には近藤と抱き合って互いにこれまでの撮影をねぎらった。

そして、本作のオールアップは、杉野演じる清舟の自宅でのシーンに。杉野は最後まで繊細に丁寧に芝居を紡ぎ、監督からOKが出ると思わずホッとした表情を浮かべた。スタッフからの「このシーンを持ちまして、半田清舟役の杉野遥亮さんオールアップです!」という掛け声の後、サプライズで郷長の木戸裕次郎を演じた飯尾和樹(ずん)が杉野のクランクアップに駆けつけた。

飯尾から花束を受け取った杉野は「みんなが少しずつ紡いでいって『ばらかもん』という作品が出来上がって、ご縁やつながりをすごく感じた作品になりました。みんなで達成したゴールだと思っています」とその熱い胸の内をコメント。さらに、河野圭太監督から撮影期間中の写真をまとめたフォトアルバムがプレゼントされ、それをパラパラめくると杉野の目が潤む。感無量の杉野が泣きながら「作品を作っていくためには子どもたちに厳しく接しなければいけないところもあって。今日子どもたちが無事にクランクアップして、お父さんのような先生のような気持ちになりました。自分にとってすごくかけがえのないものになったなと思います」と話す姿はまさに“半田先生”そのものだ。キャスト、スタッフから慕われ、頼れる座長のあいさつで本作の撮影を締めくくり、終始温かい空気に包まれながらクランクアップを迎えた。

コメントは、以下の通り。

■杉野遥亮 コメント

「お疲れさまでした!本当にありがとうございました。楽しかったなと、こうやってゴールを迎えることができてすごくうれしいなと思っています。みんなが少しずつ紡いでいって『ばらかもん』という作品が出来上がって、ご縁やつながりをすごく感じた作品になりました。みんなで達成したゴールだと思っています。個人的なことを話すと、大変でした(笑)。作品を作っていくためには子どもたちに厳しく接しなければいけないところもあって。これだけいい作品をお届けできているからこそ、チームとして物作りをすることの意味をもっと高めていかなければいけないという葛藤が毎日ありました。今日子どもたちが無事にクランクアップして、お父さんのような先生のような気持ちになりました。自分にとってすごくかけがえのないものになったなと思います。今回『ばらかもん』でGP帯連ドラ初主演をさせていただいた中で、計り知れないご迷惑をお掛けしたと思いますが、皆さんが最後まで一緒に走ってくれたことに感謝しています。こうやって温かい作品を作れたことを胸に、次に向かっていけたらいいなと思います。本当にありがとうございました!」

■宮崎莉里沙 コメント

「『ばらかもん』の琴石なるになれて、うれしかったです!また、このキャストさん、スタッフさんといっしょにやりたいです!ありがとうございました!」

■豊嶋花 コメント

「五島列島から始まり、皆さんとこの作品を作り上げられたことが本当に達成感でいっぱいですし、これから皆さんに会えないと思うとすごくさみしいです。何より、“Wはな”コンビでやれたことがとてもうれしかったです。本当にこの作品に携われたことが私にとっての宝物です!美和は方言も多くて大変だったところもあるのですが、温かい現場で楽しい日々を過ごすことができました。本当にありがとうございました!」

■近藤華 コメント

「まだあさっても撮影があるような気がしていて…。撮影楽しかったです。私にとっては初の連ドラで、いろんなことを学ばせていただきましたし、迷惑を掛けてしまったこともあるのですが、最後まで楽しく撮影に参加できました。またどこかで会えたらよろしくお願いします!」

(C)フジテレビ