JR東日本は19日、JR東日本環境アクセス、ビーエステクノ、三井化学との4社協業により、駅で回収したペットボトルを活用した「えきPET吸音材」を開発したと発表した。
「えきPET吸音材」は、駅で回収したペットボトルを含むリサイクル由来の原料比を約50%に。水洗浄やアルカリ洗浄を複数回行って飲み残し等の汚れを洗浄したペットボトルを繊維化し、吸音板に成形した。吸音板1枚につき、ペットボトル約35本分のリサイクル原料を使用しているという。
「処理フローが多様で、繊維化に適したフローが定まっていない」など、課題が指摘されていたペットボトルの処理フローを見直すことで、回収後のペットボトルが処理されて製品になり、鉄道で活用するまでを明確化。リサイクル原料比を従来の25%から50%に高めることで、製造時のCO2排出を5%低減している。
今回開発した「えきPET吸音材」は、今年12月以降、東北新幹線盛岡~新青森間の速度向上に伴う環境対策に使用する予定となっている。