Appleは9月19日、Apple TV 4KとApple TV HD向けの最新OS「tvOS 17」を提供開始。適用することで、新たにFaceTimeがApple TV 4K(第2世代/第3世代)で利用可能になる。
新たに、Apple TV 4KをつないだテレビでFaceTime通話が使えるようになり、iPhone/iPadのカメラとマイクをワイヤレスでApple TVと紐付ける「連係カメラ」にも対応。Apple TVから直接通話を開始したり、手持ちのiPhone/iPadで開始した通話をApple TVに引き継いだりできるようになった。
さらに、2023年後半にはCisco WebexやZoomといったビデオ会議アプリを、tvOS上で提供。デベロッパはApple TV 4Kで連係カメラのAPIを活用して、iPhone/iPadのカメラとマイクをtvOSアプリに統合し、新たな共有方法やエンタメ体験を創出できるようにする。
連係カメラに関してはほかにも、ユーザーが好きな曲に合わせて歌える「Apple Music Sing」との双方向機能を活用し、お気に入りの曲に合わせて歌いながら自分の姿を画面に映しながら楽しいフィルタを追加する、といった使い方ができるようになる(第3世代のApple TV 4Kと、Apple Musicのサブスクリプションが必要)。
tvOS 17では新しいコントロールセンターを採用しており、ユーザーが主な設定や情報に従来よりも簡単にアクセスできるよう改良している。コントロールセンターに時間やアクティブなプロファイルなどのシステム状況など、ユーザーのアクティビティに応じて役立つ情報を表示する。
Apple TV同梱のSiri Remoteの場所を探す機能では、Apple TVとiPhoneのシームレスな統合を強化。iPhoneのコントロールセンター内からApple TVリモコンを起動し、Siri Remote(第2世代以降)を探せるようになる。さらにユーザーがリモコンに近づくと、画面上の円が大きくなってユーザーの動きをガイドする。
tvOS 17ではSiriを使った機能を拡張しており、ユーザーはより一般的な質問して、役に立つ回答が得られるように進化。ほかにも、個人ライブラリや共有ライブラリ、またはその両方から厳選された写真の“メモリー”をスクリーンセーバーとして大画面表示できるようになる。
このほか、HomePod(第2世代)とペアリングしたApple TV 4Kで映画やテレビ番組を楽しむときには、「対話を強調」で対話を背景のノイズから分離してセンターチャンネルに持ってくることで、人が話した言葉をエフェクトやアクション、音楽よりも明確に聞き取れるようになるという。