テレビ番組や日常会話で「ちょける」という言葉を耳にすることがあります。ある地方の人にとっては身近な言葉でも、意味を知らないと想像するのは難しい言葉です。
本記事では「ちょける」の詳しい意味や同じく方言の「いちびる」「ほたえる」との違い、正しい使い方と例文を紹介します。
「ちょける」の意味とは?
「ちょける」とは、ふざける、おどける、という意味の方言です。
ふざけた態度や人を指す言葉であり、人を指す場合は「お調子者」といったニュアンスもあります。
特に関西圏に住む方には聞きなじみのある言葉で、「ちょけてる」「おちょける」などと言われることもあります。
「いちびる」との違い
同じく関西でよく使われる方言の「いちびる」は、「ちょける」と同様「ふざける」という意味を持ちますが、少しニュアンスが異なる言葉です。
「いちびる」は調子に乗って悪ふざけをする、出しゃばる様子を表現している言葉であり、「ちょける」よりもネガティブなイメージで使われる場合が多いでしょう。
例えば悪口が過ぎたり、人をばかにしたような行動を取ったりする相手に対して使用します。
「ほたえる」との違い
「ほたえる」も関西や西日本で使われる方言で、「ちょける」と同様に「ふざける」という意味を持つ言葉です。
ただし「ほたえる」は、「騒ぐ」「暴れる」のように動きもあるふざけ方のことを指します。
「ちょける」よりも、物理的に危険なふざけ方をしているときに使われることが多いでしょう。
「ちょける」とはどこの方言?
「ちょける」は、主に関西、東海地方を中心に使用されている言葉です。
最近ではお笑い芸人がテレビ番組で使用している影響などもあり、聞いたことがある人も増えたかもしれませんが、関東や東北、北海道地方ではあまり知られていない言葉です。
「ちょける」の正しい使い方・例文
「ちょける」はふざけた様子を表しますが、相手を注意をするとき、たしなめるときにも使用できる言葉です。
例えば、以下のように使用できます。
「怖いって有名な○○先生の授業中にちょけたん? アホやなあ」
(怖いって有名な○○先生の授業中にふざけたの? アホだなあ)「彼女がマジでキレてるから、今はちょけられる空気ちゃうわ」
(彼女がマジでキレているから、今はふざけられるような空気ではない)「真面目な話をしている最中やから、ちょけんとって」
(真面目な話をしている最中なので、ふざけないで)
「ちょける」は主に西日本で使われる言葉
「ちょける」は、主に西日本で使われている言葉です。「ふざける」を意味しますが、悪質というよりは、調子に乗る、滑稽といったニュアンスがあるでしょう。
もし「ちょける」ときはその場の空気を読み、人を傷つけないふざけ方で笑いをとることをおすすめします。