カンテレ・フジテレビ系ドラマ『転職の魔王様』(毎週月曜22:00~)第10話が18日に放送される。

  • 小芝風花=カンテレ提供

■『転職の魔王様』第10話あらすじ

額賀澪氏による同名小説を映像化する同作は、「転職の魔王様」の異名を持つ毒舌敏腕キャリアアドバイザーが、求職者の仕事や生き方への悩みを辛辣な言葉で一刀両断しながらも、働く自信と希望を取り戻させる“転職”爽快エンターテインメント。第10話では、これまで少しずつ明かされてきた来栖(成田凌)と千晴(小芝風花)の知られざる過去が明らかになる。千晴が『シェパードキャリア』に来る前、ある雨の日の出来事。「シェパードキャリア」の看板猫・タピオカがつないだ2人の出会いとは……。

また、第10話に登場する求職者は高橋光臣演じる38歳のシステムエンジニア・矢吹健一。収入について妻が何気なく発した一言がプレッシャーとなり、「給料を今の2倍にしたい」と熱望する家族思いのサラリーマンだ。今回“魔王”来栖が不在のため、健一を1人で担当することになった千晴は、これまでの経験を生かして健一に異業種への挑戦を提案するが、実は転職は本人の一存。転職先が決まってから伝えて家族を喜ばせたいという理由だったが、それがのちに妻の怒りを買うことに。

今回の見どころの1つは、「シェパードキャリア」の大阪支社設立を機に来栖から独り立ちした千晴が1人で求職者と向き合うところ。“魔王”を見返すと、やる気をみなぎらせる千晴だったが、健一が転職を家族に内緒にしていたことから雲行きは徐々に怪しくなり、夫が転職活動をしているなど知るよしもなかった妻の怒りの矛先は担当アドバイザーである千晴にも向かってくる。はたして求職者一家の思わぬトラブルに巻き込まれた千晴はこのピンチをどう乗り切るのか。そしてそんな千晴の窮地に来栖は……!?

前職では人の顔色ばかりうかがい、いつの間にか社畜体質が染みついていた千晴。“魔王”来栖と出会い、毒舌ながらも、その本質をついた言葉の数々で、少しずつ自分のホンネと向き合えるようになると、自分の意志でキャリアアドバイザーの道を選び、仲間とともにさまざまな求職者を導いてきた。そんな千晴の集大成ともいえる姿を描いた第10話の放送を前に、小芝が心境を語った。

■小芝風花(未谷千晴役)コメント

――これまでの放送を終えて、周囲の反応を教えて下さい。前クール『波よ聞いてくれ』のミナレ役とのギャップ、小芝さんの演技の幅に驚くとともに、楽しんでおられる視聴者が多いなと感じます。ご本人としてはいかがでしょうか?

そうですね。そういう声を一番多くいただいております。千晴は、前クールで演じたミナレと真逆のタイプなので……「あ、同じ人だったんだ」っていうのは、よく言っていただきますね。とてもありがたいです。あとは、『転職の魔王様』の放送が進むにつれて、千晴が少しずつ明るくなって、少しずつ成長しているとか、来栖とのコンビ感含め、細かい変化に気付いてくださる声もいただいて、ドラマを楽しんでいただけているんだなとうれしく思います。ありがとうございます。

――印象的な放送回、ゲスト出演の方をあえてあげるとすると?

やっぱり、マモさん(宮野真守)ですね(笑)。いろんな意味で強烈でした。普段、バラエティ番組でご一緒させていただいている人と、ドラマの現場でご一緒できるのが、まずうれしかったです。あとは、八王子というキャラクターが強くて……(笑)。マモさんご本人もとても明るい方なので、現場がめちゃくちゃ楽しかったです。撮影中、スタッフもキャストもみんなずっと笑っていましたね。すごく印象に残っています。

――物語も終盤ですが、これまで千晴を演じてみていかがですか?

台本上でみると、千晴が急に人との距離が近くなると感じることがあって。仲間の一員となり、仲良くなっているという表現だとは思うのですが、急に馴れ馴れしくなったり、少しキツめに感じたりするときは、そのちょっとしたセリフのニュアンスに気をつけました。千晴の良さは、とにかくまっすぐで、人に対して親切でまじめだと思うので、千晴らしさは崩さないように、監督と相談しながら、セリフのニュアンスを調整したりしていました。例えば、彼女ならこのワード、この言い回しは、この段階では言わないんじゃないかなとか。前半で少しずつ積みあがった来栖さんとの関係性、距離が少しずつ縮まっていって、それがドラマ後半につながっていくように意識しました。

――2023年も半分以上過ぎましたが、どんな日々でしたでしょうか。

一言でいうと……怒涛(笑)。怒涛でしたが、一番は、お芝居を頑張りたいと思っていて、また、明るい役だけはなく、いろんな役柄に挑戦して、演技の幅を広げたいと思っていたので、そういう意味では今年は本当にありがたかったです。まず、交通課の警察官の役を演じて、『波よ聞いてくれ』で爆発して、また今度は『転職の魔王様』で、真逆の自分に自信がない千晴と……、いろんな役柄を演じることができて、ありがたい年でしたね。お芝居が好きなので、役をいただいて、その役について考えたり、現場で演じられるというのは、ありがたいなと思った日々でした。

――10話の見どころ、視聴者へのメッセージをお願いいたします!

10話は、「家族にとっての転職」というのが、大きなテーマだなと思います。転職して喜ばせたい、驚かせたいという思いがあっても、生活を共にする家族に内緒にしていいものではない。“転職”は、人生の大きな決断であり、分かれ道なので、特に家族がいる場合、自分一人の問題じゃない。確かにそうだなって再認識した回でもありました。また、千晴にとってすごく大きな試練の回です。これまでいろんな求職者が登場しましたが、今までとはまた違った求職者の悩みや葛藤が描かれています。また、嵐と千晴、2人の出会いも明かされますので、ぜひ注目していただけたらうれしいです。