東京都心のビルの屋上に循環型屋上ファーム
「AGRIKO FARM 白金」はアクアポニックスを採用した循環型屋上ファームです。 アクアポニックスとは、水産養殖(アクアカルチャー)と水耕栽培(ハイドロポニックス)を合わせた造語。水耕栽培で野菜を育てながら、その水を循環させて魚を養殖します。魚のフンなどは植物の栄養となり、植物が栄養を吸収することで水もきれいになるという農法です。 AGRIKO FARMのアクアポニックスは、さらに、栽培設備に竹害に悩む地域から譲り受けた竹を活用するなど、自然環境に配慮した「竹害対策型アクアポニックス」となっています。
収穫した野菜をレストランで提供し“ビル産ビル消”
「AGRIKO FARM 白金」の大きな特徴が、屋上で育てた野菜や魚などを、そのビル内のレストランで提供する点です。イズミダイや、琵琶湖固有種であるホンモロコといった魚と、いっしょに育てたハーブや野菜、エディブルフラワーは、ビル内のレストランgicca(ジッカ)池田山で提供されます。 「屋上のファームでAGRIKO様が、丁寧に安全に配慮し、育てた、とれたての新鮮な食材をgiccaで提供できることを幸せに思います」と話すのはgicca池田山の橋本親(はしもと・ちかし)さん。小林さんが俳優業の傍ら、時間を見つけては早朝も深夜も屋上に来て農作業をする姿も見ており、AGRIKOの取り組みを見守る存在でもあります。
gicca池田山で味わえるAGRIKO FARM の野菜を使ったメニュー
セージを使用した「巨峰とセージのミルフィユ -カシスアイスクリーム添え-」(写真左)
甘味の濃い巨峰に爽やかさとほろ苦さを感じるセージの風味が効いている。さっぱりとしたチーズとの相性が抜群だ。
提供期間|10月5日(木)迄
レモンバーベナを使用した「ハーバルグラニテ -レモンバーベナ香るトニック-」(写真右)
AGRIKO FARMのオリジナル商品であるレモンバーベナのシロップを使い、ライムを添えたトニック。甘味と酸味が熱さを和らげてくれる。
提供期間|10月1日(日)迄
カラシ水菜や赤茎水菜、バジル、マリーゴールドを使用した「AGRIKOファームのジェノベーゼ -ハーブとマリーゴールド添え-」(写真下)
濃厚なバジルパスタに、AGRIKOファームで収穫したばかりの香り高い野菜や花が目にも美しい一品。
提供期間|10月1日(日)
AGRIKOが目指す農業の姿
AGRIKOとしては、2022年4月に開園した東京都世田谷区の「AGRIKO FARM 桜新町」に続き2拠点目となる「AGRIKO FARM 白金」。
小林さんは「私は『持続可能な農業』『障がい者も高齢者も続けられるようなバリアフリーな農業』を目指して起業しました。現在は企業の障がい者雇用の支援、そしてダイバーシティ・アンド・インクルージョンなど、社会課題の解決に取り組んでいます」と話します。
2022年には環境省による「第10回グッドライフアワード」にて、実行委員会特別賞「SDGsビジネス賞」を受賞した同社の取り組み。「AGRIKO FARM 白金」開園により、ますます活躍に期待がかかります。
<編集協力>三坂輝プロダクション