『東海テレビ×WOWOW 共同製作連続ドラマ ギフテッド Season1』(フジテレビ系 毎週土曜23:40~ 全8話)で弓月兵馬役を演じる松井玲奈が、16日に放送される第6話の見どころや、同作の“面白み”について語った。
■松井玲奈が考える『ギフテッド』の“面白み”とは
――今回、弓月兵馬という役が決まっての感想を教えてください。
ちょっと不思議な役というか、見た目は女性だけど中身は男性という設定なんですね。そういうキャラクターを演じるのは初めてだったし、男性っぽさも女性っぽさもあまり出さなくていいというお話だったので、ちょうどいいところを見つけられるかなと最初は不安でした。でも衣装合わせをしてキャラクターの方向性のお話をしてみたら、自分の中でスッと落ちるものがあったんです。だから現場に入ってからは、とても楽しく演じることができました。
――弓月兵馬はどんなキャラクターなのでしょうか。
一言でいうと、「つかみどころのない人」だなと思います。兵馬は舞台役者なんですが、職業柄なのか、 兵馬が歩んできた人生からなのか、相手が何を求めているのかを察して瞬時に演じることができるんです ね。だからこそつかみどころがなく、謎の多いキャラクターになっています。夕也のお母さんの事件につい ても、何か知っていそうな雰囲気がありますよね。そんな兵馬に那月も夕也も翻弄されますが、ドラマをご 覧の皆さんも惑わされるのではないでしょうか。ただ、兵馬は兵馬なりの正義の中で、ちゃんと筋を通して いるんです。その部分が伝わったらいいなと思いながら演じていました。
――松井さんが考える、『ギフテッド』の“面白み”はどんな部分でしょうか。
やはり夕也の「殺人者に黒い影が視える」というところ。それが犯人捜しのカギになるわけですが、時にはミスリードしてしまうきっかけにもなるので、その設定がとても面白いなと思いました。もう一つは、毎 回行われる那月の推理ショー。すごい台詞の量をブワァーッと増田さんが喋っていくので見応えある場面 だし、一緒に演じていてとても楽しかったです。
――今回の第6話の見どころと、視聴者の皆さんへのメッセージをお願いします。
密室のトリックはこれまでさまざまな作品で描かれてきましたが、第6話では「この手があったか!」 と驚かされるようなトリックが用いられています。またゲストハウスという閉ざされた空間で、少ない登場人物でお話が進んでいくので、舞台劇のような濃密な時間が描かれた物語になっています。そして第6話だけでなく全編通して見ていただくと、この作品の良さがより伝わると思うので、是非マルッと楽しんでいただけたらうれしいです!
■第6話ストーリー
天草那月(増田貴久)と四鬼夕也(浮所飛貴)は、母親殺しの真相を探るため、四鬼の一人である弓月兵馬(松井玲奈)に会いに行く。稽古中の舞台役者・兵馬を見て、男性だが20代の美しい女性にしか見えないことに那月は驚きを隠せない。
二人が見学していると、演出家の加部丈二(坂田聡)と女優の桜沢凜(遠藤久美子)が激しく口論を始める。凜は、若手女優・羽森優奈(吉柳咲良)が抜擢されたのは加部の愛人だからと苛立っていた。
5人のキャストが共同生活をしているゲストハウスに招かれた那月と夕也だが、その夜、加部が何者かに殺される。加部の部屋には鍵が掛けられており、ゲストハウスに誰かが出入りした形跡もない、完全な密室状態。5人のキャスト全員が疑われるが、犯人は一体誰なのか。