鉄道や旅などに関する書籍と雑誌を手がける天夢人は、『国鉄東京機関区 電気機関車運転台の記録 機関助士編』を9月12日に刊行したと発表した。四六判、200ページで定価1,760円。全国の書店とネット通販で取り扱う。

  • 鉄道写真が趣味だった著者により撮影された秘蔵写真を収録

『国鉄東京機関区 電気機関車運転台の記録 機関助士編』は、雑誌「旅と鉄道」に連載(2017年9月号~2022年11月号)された「鉄道マンたちの青春劇場電気機関車運転士編」を加筆・再編集したもの。著者の滝口忠雄氏は、国鉄時代に臨時雇用員として就職し、東京機関区で電気機関車の機関助士になった後、機関士となった経歴を持つ。国鉄分割民営化後はJR貨物の機関士となり、44年にわたって電気機関車の運転台に立ち続けた。

同書では、滝口氏が駆け出しの機関助士として乗務しつつ機関士をめざして勉強し、実際に機関士としてデビューするまでの間に体験したエピソードをつづっている。機関士になるまでの過程だけでなく、乗務したEF58形、EF65形、EF66形など往年の名機関車の運転台の様子も、臨場感あふれる内容で伝えている。

  • 著者が国鉄に臨時雇用員として採用されてから機関士になるまでをつづっている

  • 『国鉄東京機関区 電気機関車運転台の記録 機関助士編』表紙

若い頃から鉄道写真を趣味としていた著者の秘蔵写真も掲載。東京機関区内で撮られた写真や電気機関車の運転台など、貴重な写真の数々が口絵と本文に登場する。