嵐の松本潤が主演を務める大河ドラマ『どうする家康』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の新たな出演者11人が15日に発表され、吹越満、津田寛治、栁俊太郎、嘉島陸、TAKAHIRO、川島潤哉、田山涼成、哲夫(笑い飯)、井上祐貴、マイコ、玉山鉄二の出演が明らかになった。

  • 『どうする家康』新キャスト発表

第62作大河ドラマとなる本作は、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を新たな視点で描く物語。主人公・徳川家康を松本潤が演じ、脚本を古沢良太氏が手がけている。

吹越は関ヶ原の戦い西軍総大将・毛利輝元、津田は戦国の雄・上杉謙信の後継者・上杉景勝、栁は才気あふれる五大老・最年少大名の宇喜多秀家、嘉島は秀吉の正妻・寧々の甥・小早川秀秋、TAKAHIROは上杉家の政治・外交を担う参謀・直江兼続、川島は豊臣家直参で秀吉の死後は秀頼の側近として仕える片桐且元を演じる。

そして、田山は臨済宗の高僧・金地院崇伝、哲夫は並外れた知力の儒学者・林羅山、井上は、松山ケンイチ演じる本多正信の息子で、家康に仕える頭脳明晰な若きエリート・本多正純、マイコは徳川の行く末を託された浅井三姉妹の末娘・江、玉山は茶々・秀頼親子を支えた最後の戦国武将・大野治長を演じる。

栁、TAKAHIRO、哲夫、井上祐貴は大河ドラマ初出演となる。

キャスト陣のコメントは以下の通り。

■吹越満

歴史に詳しくなく、その時代の言葉や所作についてあまり知識のない僕にとって大河ドラマへの出演はこっそりビクビクなのです。やってはいけないことやってしまわないように、事前のリハーサルは手を抜けない。全ては監督の指示やスタッフの助言と知識・技術なくしては成り立たない。秀頼の子役の重松(理仁)君の方がよほど貫禄あったっす。
僕が毛利輝元に見えてたらスタッフのおかげ、ホントに感謝です。もしダメだったらごめんなさい。

■津田寛治

ただ単に家康と敵対する大老ではなく、上杉家を守ってきた当主として心より御家繁栄を願っていた実直な武将であることを念頭において演じました。
徳川家康の人生は、今の時代を生きる若い人たちにシンパシーを感じさせるのではないかと思います。ティーンエイジャーにも観やすく作られている「どうする家康」を日本の若人がご覧になることで、自国のこれからに思いを馳せて頂けるのではないかと期待しています。

■栁俊太郎

まさか自分が五大老の武将を演じるとは思ってもみませんでした。 どうする家康の錚々たる面々の中に参加できたことをとても勉強になりましたしとても幸せに思います。

■嘉島陸

「どうする家康」は、いち視聴者として観ていたので、この作品に参加できることはとても嬉しく光栄でした。それも関ヶ原の戦いで戦況の鍵を握る小早川秀秋役、とてもワクワクしています。
小早川秀秋の人物像ですが、幼少期に秀吉の後継者候補として見られていただけの資質を持ち合わせており、また秀頼誕生の前と後で秀吉から手のひら返しを受けたことで、どこか屈折した一面も秘めている印象でした。
緊張が大きいですが、関ヶ原での決断に影響を与えた秀秋の生い立ちを胸に秘めながら撮影に臨みます。

■TAKAHIRO

直江兼続は、権力や利益に流されず、信念と義を貫く胆力ある偉人の印象があります。
組織のナンバー2 でトップと対等に政治を動かせる決断力を持ちながら引きどころを心得ている・・・。
私自身普段の活動で同氏と近い立ち位置で物作りをする事が多くあります。そして殆ど同じ年。なので、強い親近感を感じました。同時に、気骨あるその生き方に憧れを強く抱きました。
直江兼続を演じるにあたり、個人としての思いと、側近としての考えの 2 つの気持ちの持ち方を大切に心掛けました。津田寛治さん演じられる上杉景勝と同じ時間を過ごせたことに心が熱くなりました。

■川島潤哉

結果として、豊臣方と徳川との「板挟み」にあう片桐ですが、その根本には当然、手を取り合うべき徳川に対する冷静な判断と、守るべき豊臣方の、その象徴としての茶々、秀頼への忠誠や畏怖があったのだと思います。「板挟み」に合いそうなキャラクターからではなく、両者への姿勢をまず、しっかりと身に引き込んだうえで臨めば、自然と胃も痛くなろうと考えています。また、片桐は右往左往しただけではなく、自ら一つの大きな決断をするわけで、そこに至るまでの過程を観ている方に想像していただけるように、しっかりと演じたいと思います。

■田山涼成

家康の政治顧問で、今で言う高級官僚、キャリアのような人間だと聞いているので、舞台のように強い発声で、声をガッと前に出すような演じ方がいいのかなと思っています。それが崇伝の自信の表現にもなればなと。最近の映像作品で主流のお芝居とはちょっと違うので、「僕だけ古い芝居になってしまうかも?」という不安もあるんですけれど、そういう芝居は僕の中で、ある種「大河ドラマらしさ」にも通じるように感じています。あと、僕は顔立ちが柔らかめなので、わりと“良い人”の役をいただくことが多いのですが、今回、悪役とは言いませんが“フィクサー”とのことで、そこも楽しみですね。自分の顔に負けないように、“フィクサー”を強く演じたいと思っております。

■哲夫

とても偉い人なので恐縮します。自分の23歳を思い出しますと、まだまだゴールド免許でもなかった時分ですので、どこまでできるかはわかりませんが、もう充分にゴールド免許を所持しているかのような風格で演じたいと思います。どうする家康は初日からずっとみさせてもらっているので、その中に映ることができて光栄です。

■井上祐貴

父・正信を反面教師とし、常に冷静でまず考えてから行動に移す様な、まさに「頭脳明晰な若きエリート」という印象です。とはいってもやはり本多正信の息子。父のようには決してならないと思いながらも、ふとした瞬間に親子を感じられる様な何かがあったらいいなと思っています。松山さん演じる正信のお芝居を今一度見て、自分なりの本多正純を表現できればと思っています。

■マイコ

物事に動じない冷静沈着な、強い女性のイメージを受けました。
大河出演は13年ぶり、お芝居自体も久しぶりなので、私自身としては錚々たる出演者の皆さまの中に飛び込むのは震える思いですが、江のゆるぎなくどっしり構えた姿に力を借りて、夫秀忠公を支える思慮深い江を演じられればと思います。

■玉山鉄二

茶々を最後まで支えた豊臣の忠義者!
ただただ武骨で、ひたすらに芯の強い所をしっかりと演じられたらと思います。