日本自動車連盟が、「猫がクルマに入り込むトラブルは、寒い冬よりも春の方が多い」と注意喚起をおこなっている。これは、春秋に生まれる子猫が活発に動き出すことが原因だとして、いわゆる「猫バンバン」などでの確認を促した。ネットでは「有益情報」「冬だけではないの?」などと話題だ。

  • 【猫バンバン】「猫のクルマ侵入」トラブル、冬よりも春や秋に多い - JAFが注意喚起

    「猫がクルマに入り込むのは、冬よりも春や秋に多い」ようだ。子猫が活発に動きだす春秋は特に注意が必要だ

ちなみに「猫バンバン」とは、クルマに乗る前にボンネット周辺をバンバンと叩き、エンジンルーム内やタイヤ周辺にいる猫がいないかを確かめ、猫の安全を守るための行為だ。猫が止まっている自動車のエンジンルームやタイヤの間などに入り込んでしまうことがあり、それに気づかずエンジンをかけて発車することで、猫が危険に晒されてしまうのだ。寒い時期に止まっている自動車のエンジンルームやタイヤの間などに入り込んでしまうほか、夏場でも日陰を探してクルマの下に入り込んでしまうことがあるのだとか。

ただJAFによると、6月1日から6月30日にかけての1カ月間でドライバーから「エンジンルームに猫が入り込んでしまった」とロードサービスを要請された件数は全国で343件にのぼり、この件数は1月に実施した同様の調査(1カ月間で19件)の約18倍にあたり、冬よりも春の方が猫がクルマに入り込むトラブルが多いことがわかったそうだ。

猫の飼い主向け雑誌「ねこのきもち」が提供する「ねこのきもち獣医師相談室」は、「"子猫が生まれ(4月ごろ)てから活発に動き始める1~2カ月後(5~6月)の期間"は、特に『落ち着ける隠れ場所』を必要とする猫が多い時期ともいえると思います。通常、隠れ場所としては暗くて狭い場所を選びがちです」と説明。猫は春や秋に出産が多いと言われており、JAFが今回調査した6月はちょうど春生まれの子猫が活発に動き始める時期と重なったため、トラブルの件数が多かったと、JAFは考察している。

さらに、6月に救援要請のあった343件のうち、約2割が「エンジン始動後」に連絡があったとして、乗車前にボンネットなどのエンジンルーム付近をやさしくたたき、乗車後はエンジンをかける前に数秒静止し猫の気配がしないかなどの確認をするよう促した。

  • おすすめの猫チェック方法

ネット上では「有益情報だすやんけJAF🫶」「ははあ、なるほど」「バンバンしても出てこなかった経験があるから、毎朝ボンネット開けていないか確認してから出勤するようにしてる」「猫バンバンは冬だけではないの?😧」などの声が寄せられた。