ハーマンインターナショナルは、JBLブランドの最上位ワイヤレスヘッドホン「JBL TOUR ONE M2」を9月22日に発売する。価格はオープンプライスで、同社Webサイトでの直販価格は39,600円。カラーはブラックと、直販限定カラーであるベージュの2色。
JBL製品の中でも高品質な上位モデルと位置づける「TOUR」シリーズの新しいオーバーイヤー型ヘッドホンで、自分に合ったサウンド体験を可能にするパーソナライズ機能や、リアルタイム補正付きのノイズキャンセリング機能を搭載している点が大きな特徴。
JBLブランドをはじめとする多彩な新製品を報道陣に紹介する展示会「HARMAN ExPLORE TOKYO 2023」において公開しており、今回正式に発売日と価格が決まったかたちだ。
発売を記念し、直販サイトのほか楽天市場やYahoo! にあるJBLの公式ストアで9月21日までにTOUR ONE M2を予約すると、JBLロゴ入りトートバッグを予約特典としてプレゼント(Amazonと横浜のJBL Storeは除く)。賞品は製品購入から2週間以内に別送する。
軽量で剛性の高いPU(ポリウレタン)とLCP(液晶ポリマー)振動板を採用した、40mm径のダイナミックドライバーを搭載。特に中高音において鮮明な“JBLのプロ・サウンド”を追求している。独自開発の「JBL空間サウンド」技術を備えるほか、小さな音量でも低域と高域の両方を網羅した再生ができるイコライジングなど、JBLならではのサウンドテクノロジーを盛り込んだ。
専用アプリ「JBL Headphones」を使って自分好みのサウンドにできるパーソナライズ機能が充実しており、新機能「Personi-Fi 2.0」でユーザーの年齢や性別、聴覚経験値など、個人の聴覚特性に合わせて各10バンドの測定ポイントを測定し、精細なサウンド補正を実現。「ユーザーにぴったりの音を提供する」としている。
また、周囲の環境音を15~20dB増幅して電子補聴器のように使える「バーソナルサウンドアンプリフィケーション機能」にも対応。周りの会話音声を補強して左右のバランスも調整することで、TOUR ONE M2を“聴こえ”サポートのデバイスとして利用できる。
従来の「JBL TOUR ONE」(2021年発売)と比べて、人間が最も敏感に聴き取れる中音域帯において約3倍レベルが向上したという、ハイブリッドタイプのノイズキャンセリング機能を搭載。頭の動きや眼鏡といった外部の物理的な要因によって発生する、本体からの音漏れを自動検知してリアルタイム補正する機能を備えており、周囲のノイズ成分を随時監視してNCをかける周波数帯と、その度合いを調整する仕組みも備えている。
NCのリアルタイム補正機能はオフにし、JBL Headphonesアプリから7段階のNC効果を自分で調整することもできる。ほかにも、ヘッドホンをBluetooth接続せずにNC機能だけオンにする「サイレントナウ」機能を使い、バッテリー持続時間を伸ばすことも可能。移動中の睡眠時や、作業に集中したいときに活用できるとする。
Bluetooth 5.3準拠で、2台のデバイスに同時接続して切り替えて使えるマルチポイント機能を新たに搭載(TOUR ONEは非搭載)。通話関連ではほかにも、高度な内蔵音声認識アルゴリズムがユーザーの声に反応し、自動でトークスルー機能を起動する「スマートトーク機能」を装備。会話が終わると、音楽再生とNCを自動で再開する。
発売時点で対応するBluetoothコーデックはSBC、AAC。将来的にはソフトウェアアップデートによってLE Audioに対応予定で、新しいLC3/LC3+コーデックもサポートする。LC3では低ビットレートでも高品質なオーディオ伝送が行え、LC3+コーデックではさらにハイレゾ音声のワイヤレス伝送が可能になる。なお、TOUR ONE M2は付属のオーディオケーブルによって有線接続でき、その場合は40kHzまでのハイレゾ再生に対応する。
連続再生時間は、NCオン時で最大約30時間、NCオフ時で最大約50時間。10分の充電で約5時間音楽を聴ける急速充電にも対応する。重さは約272gで、多機能ながら従来のTOUR ONE(約273g)より1g軽くなっている。充電用USBケーブルやキャリングケース、フライトアダプターなどが付属する。