女優の伊藤万理華、お笑いコンビ・シソンヌのじろう、俳優の西垣匠、石田剛太が、10月10日にスタートするカンテレ・フジテレビ系新ドラマ『時をかけるな、恋人たち』(10月10日スタート 毎週火曜23:00~)に出演することが14日に分かった。

  • 左からじろう、伊藤万理華、永山瑛太、吉岡里帆、石田剛太=カンテレ提供

■吉岡里帆×永山瑛太『時をかけるな、恋人たち』出演者発表

時間SFを得意とするヨーロッパ企画・上田誠氏のオリジナル脚本で描く今作は、主演・吉岡里帆、相手役は永山瑛太で、初共演となる2人が、タイムパトロール隊のメンバーとして時をかけてくる恋人たちを取り締まりながら、時空を超えた本気の恋をするラブコメディ。吉岡は令和の時代を生きる主人公・常盤廻を、永山は未来からやってきたタイムパトロール隊員・井浦翔を演じる。なぜか特命を受けた廻は、翔と一緒に恋の事情を抱えて時空を超えてやってくる違法なタイムトラベラーを取り締まることになるが、そんな廻を待ち受けていたのは、翔との“恋の超展開”。実は、かつて廻と翔は時をかけて恋に落ちた恋人同士だったのだ。

廻&翔と同じタイムパトロール隊員として登場するのが、クセの強い未来人たち。ポーカーフェイスで淡々と業務をこなすパトロール基地のオペレーター・天野りおんを伊藤が、タイムパトロール隊のメカニック担当・八丁堀惣介をじろうが、隊長の和井内秀峰を石田が演じる。そして、廻の恋心をざわつかせる罪作りな後輩・広瀬航を西垣が演じることも決定した。

そのほか、主人公が務める会社の受付・梓若菜役で田中真琴、タイムパトロールの少年課に所属し、翔のフィアンセ・リリリー役で夏子が出演。毎話、時をかけてくる恋人たちの役でゲストも登場する。

■伊藤万理華 コメント

――出演が決まった時のお気持ちを教えてください!

何度もお世話になった山岸監督とまたご一緒できるということと、ヨーロッパ企画の方といろんな形で共演させていただいていたので、やっと上田さん脚本作品に出演できるんだ、という二重の喜びがあり、しかもテーマが大好きなSFで……こんな幸せなことがあっていいのかなとすごくワクワクしました。

――伊藤さんが演じる「天野りおん」はどんな役柄ですか?

チーム内の役割分担としてオペレーター的な役割をしています。賑わっている他のメンバーに比べ、仕事メインです。真面目にポーカーフェイスで業務をこなしているのですが、実は天野もかなり秘めています。後半にかけて、吉岡さん演じる廻をきっかけに、どんどん表情の変化があって、どんどん心がいろんな意味で揺らいで開かれていきます。ポーカーフェイスと言えど、実はすごく素直っていうイメージの役です。

――天野とご自身が似ている点や全然違う点などもあれば教えてください。

難しい言葉を使うし、私自身は機械に弱いし……それで言うと、全く逆なんじゃないかなって思います。

――天野を演じる上で、特に心掛けていることや意識していることは?

なるべく心身を落ち着かせて、ただ声のトーンを下げるだけではなく、あんまり目に力が入っていない感じがするように。試行錯誤しながらではありますが、天野が、結構ピシッと締めるシーンもあるので、そこの説得力を出すのは大変な部分でもあります。

――だいぶ天野に慣れてきました?

そうですね。メイクとか衣装がかなり特徴的で、今までにない感じです。パトロール隊員のメンバーの中に入ると、すごく皆さん優しいから肩の力は抜けるんですけど、芝居中に天野でいられているのかは分かりません。天野でいさせてくださっているのかなと思います。隊員の皆さんがいて天野が成立する。チームって感じです。

――上田誠さんの脚本はいかがですか?

読んでいくうちに、「あ、なるほどなるほど、一話一話の完結ではないんだ!」という……それが新しいし、でも、毎回毎回、ちょっと胸が締め付けられます。一見、ちょっとキッチュな世界観で、色使いやキャラクターも濃いのですが、ある種、すごく心を締め付けられるラブストーリーなんです。でも、上田さんの使う言葉とかシュールさは肩の力が抜けるし、何より後半にかけての「なるほどな」っていう伏線回収に感動したりもして、ドラマを見るのが自分も楽しみです。

――現場の雰囲気はいかがですか? 共演者の皆さんとのエピソードなどもあれば教えてください。

皆さんとは初共演です。パトロール隊員のレギュラーメンバー5人の皆さんとは初日から、それこそ吉岡さんがすぐに話しかけてくださって。私も、この基地の撮影に入ってから気持ちを和らげるためにシール交換をしたり。瑛太さんがカードゲームを持ってきてくださって、ちょっと時間が空くと皆で遊んだり。各話のゲストキャストの皆さんに対しても、すごく寛容的で優しいです。すごく抜け感がある皆さんだなって。だからこんなに私も自由にいられるんだと思って、すごくありがたい現場です。石田さんは最初からお話かけてくださる方で、じろうさんもシールのストラップをくださったり。なんだか皆さん謎の物々交換をしだして(笑)。そういうことで心を開いていく感じが、めちゃくちゃチームっぽいなっていう感じがしました。

――最後にメッセージをお願いします。

テーマ的には「SF」「恋愛」「時を超えた物語」というコンセプトはありますが、それ以上に「新しい」ドラマだと思います。大人も子供も楽しめて、あの時こうだった……と伏線回収の目線でも楽しめるし、いろんな見方をして、いろんな角度で何周もして見たくなるドラマになっていると思います。実はあの時の表情は、この伏線があったからの反応だったんだ…とか、それぞれの「実は」っていう瞬間を目撃してほしいです。

■西垣匠 コメント

――出演が決まった時のお気持ちを教えてください!

吉岡里帆さん、永山瑛太さんらとお芝居をできることが何よりもうれしかったです。たくさん学ばせていただこうという気持ちでした。

――西垣さんが演じる「広瀬航」はどんな役柄ですか?

ふらふらしてますが、愛嬌でなんとかしている男だと思います(笑)。

――広瀬を演じる上で、特に心掛けていることや意識していることは?

好きな人に対してまっすぐでいることです。吉岡さん演じる廻に対しても、田中さん演じる梓に対しても真摯に向き合うことを意識しています。

――上田誠さんの脚本はいかがですか?

伏線回収や、タイムリープを扱う作品が大好きなので、とても楽しく読めました。笑って泣ける素敵な脚本だなと感じました。

――現場の雰囲気はいかがですか? 共演者の皆さんとのエピソードなどもあれば教えてください。

吉岡さんも瑛太さんもとても気さくな方で、話しかけてくださいます。吉岡さんは、仕事からプライベートまでいろんな相談に乗ってくれる姉さんという感じです。瑛太さんが日傘を剣に見立てて、「フェンシング教えてよ」と言ってくださったので、フェンシング講座を開きました(笑)。

――最後にメッセージをお願いします。

毎話笑って泣ける素敵な作品になっています。伏線まみれなので、1話から絶対に見ていただきたいです! 広瀬くんも、後半波乱を起こしますので、ぜひお楽しみに!

■石田剛太 コメント

――出演が決まった時のお気持ちを教えてください!

まずは所属している劇団の上田さん脚本のドラマに出演できるってことがうれしかったですし、吉岡里帆さんが「石田さんと一緒にやりたいです」って言ってくださったみたいで。すごく光栄でしたしうれしかったですね。ヨーロッパ企画の舞台も色々と見てくださっていて、僕が以前に出た公演も見てくださっていて面白いと思ってくださったと。色んなご縁が繋がって、とってもうれしかったです。

――石田さんが演じる「和井内秀峰」はどんな役柄ですか?

タイムパトロールの隊長です。少数精鋭のチームの隊長。実際に、精鋭かどうかは分からないですけど(笑)。でも、隊長っぽくない隊長だなと台本を読んだ時に思いました。瑛太さんの演じる翔に、ちょっとなめられてます(笑)。じろうさん演じる八丁堀にもなめられてます(笑)。いじられているというか……控室での実際の関係性みたいなものが、そのまま出ていると思います(笑)。隊長役なんだけど、やらされ隊長みたいな。隊長やりたい人いないし、リーダーやりたい人いないし、だから、お前やれよ! みたいな感じで。肩書きだけの隊長みたいな……そんな役です。

――ご自身と似ている点はありますか?

令和よりもさらに未来の時代の隊長なので、上下関係のない和やかな現場、仲の良いチームなんだろうなっていう雰囲気はあって、“仲間との関わり方”というのは自分と似ている部分ありますね。基地のシーンはセットで撮影していますが、待ち時間で取れているコミュニケーションそのままの雰囲気が出ているような。いい意味で、大人の距離感も持ちながら。僕もそうなんですけど、瑛太さんもじろうさんも結構フェミニンな感じがあるんです。3人でしゃべっていると、ちょっとおばちゃん同士で話しているような感じ。女子トークしてるみたいな。瑛太さんは話しぶりがすごく柔らかいし、じろうさんも柔らかいんです。僕もおばちゃんっぽいところがあるので。吉岡里帆さんと伊藤万理華さんからも「男性3人組、なんか抜け感がある」って言われて。長年やってるチームっぽいっていうか、お互いに親近感を持てているなと思います。

――和井内さんを演じる上で、特に心掛けていることや意識していることは?

撮影に入る前に上田さんに「隊長っぽくやらなくて大丈夫ですよね?」って聞いたら「いつもの感じでやってくれたら!」みたいに言われたので、同じ劇団ということで脚本家とコミュニケーションが身近に取れるっていう、準備段階からすごくラッキーなポジションにいたんで、役作りに関しては、この役に自分が近づいていくというよりは、自分からにじみ出るものが役になっていけばいいなと思ってるんで、そのままの自分っていう感じです。テレビとプライベートと同じって言われることも多くて、今回も自分そのままで演じたいと思っています。

――今回の上田誠さんの脚本はいかがですか?

1話から5話までは、時をかけてくる恋人たちと僕たちとの関わりが本当に面白いんですけど、実は5話以降からが本当の始まりで、伏線をガンガン回収していって、どんどん面白くなる作品ですね。やっぱりタイムトラベルものってヨーロッパ企画のお客さんは大好きだと思いますし、時間ものや伏線回収は、上田さんの本領発揮で、腕をぶん回してやってるなっていう感じがして、いいぞいいぞ! やれやれ! っていう感じで思っています。今回、新たに知っていただいた方には、伏線のすごさで、もう1回1話から見返したいんだけど……みたいなことになればいいなと思います。僕自身は7話ぐらいなったときに、もう一度、1話と2話を見返したら繋がってた! みたいな見方が面白いなと。配信もあるので、見返しながら見る……みたいな、そういう見方もいいですよね!

――現場の雰囲気はいかがですか? 共演者の皆さんとのエピソードなどもあれば教えてください。

カメラを回す前にやる段取りで、瑛太さんが思いもしない行動をしたんですよね。僕に殴りかかってきたんです。びっくりして、お芝居吹っ飛んだんですけど、瑛太さんから「お芝居って自由でしょ」って言われて、「うわ……ほんとにそうだよな」と。瑛太さんが仕掛けをたくさんしてきてくれるんですよね。で、僕もそれに応えたいなと。改めて、お芝居って自由だなと。そういう気持ちになれてうれしかったし、お芝居大好きなんだなと思いました。

――最後にメッセージをお願いします。

1秒足りとも見逃せないタイムトラベルもの、 超展開の恋愛ドラマになっておりますので、マジで1秒たりとも見逃さないように見てほしいです。いろんなところに伏線が隠れていますし、瞬きなしで見てもらいたいなと思います!

■じろう(シソンヌ)コメント

――出演が決まった時のお気持ちを教えてください!

うれしかったです。

――じろうさんが演じる「八丁堀惣介」はどんな役柄ですか?

昭和っぽい人な感じがします。

――八丁堀を演じる上で、特に心掛けていることや意識していることは?

違和感なくその空間に居ること。居させてもらってます。

――上田誠さんの脚本はいかがですか?

とても整っています。美しいです。

――現場の雰囲気はいかがですか? 共演者の皆さんとのエピソードなどもあれば教えてください。

石田さんがお芝居が好き過ぎて追い芝居がすごいです。「石田さん、そこオフ(喋らない)でお願いします」と言われるのを見るのが楽しかったです。

――最後にメッセージをお願いします。

素敵なお話です。汚れた心がきれいになりますよ。