俳優の役所広司と柳楽優弥、神木隆之介、女優の安藤サクラが出演する、サントリー食品インターナショナル・クラフトボスの新CM「意外な天職」編が、18日より放送される。

  • サントリー食品インターナショナル・クラフトボスの新CMに出演する役所広司

CMは、とある惑星からやってきた宇宙人ジョーンズが、大物ハリウッド俳優トミー・リー・ジョーンズそっくりの地球人になりすまし、さまざまな職業を転々としながら、未知なる惑星・地球を調査する「宇宙人ジョーンズの地球調査シリーズ」の最新作。

役所扮する駐車場の誘導員が、職場の同僚(神木)から「友達や仕事など世界が広がるかも」とマッチングを勧められたことをきっかけに、映画のキャスティングに携わる女性(安藤)と出会う。役所は新人エキストラとして出演した柳楽主演の時代劇で頭角を現わし、数年後にはスタントもこなす役者へと成長。セスナ機の片翼に、体をハーネスとワイヤーでくくりつけられながら行う危険なスタントに挑み、監督から「本当にやるのか?」と尋ねられると、「役者ですから」と晴れやかな表情で答える。

セスナの翼にしがみつくシーンの撮影では、なかなか体験できないアクションに役所も大興奮。轟音とともに吹きつける強風を全身で浴びながら、絶叫し続ける役所のコミカルな姿に、安藤も手を叩いて大笑いしていた。

■役所広司・安藤サクラ・柳楽優弥 インタビュー

――撮影の感想をお聞かせください。

役所:30秒の作品じゃあ、もったいないぐらいの豪華な俳優さんたちと共演できて、短い時間でしたが、本当に楽しかったです。

安藤:役所さんは憧れの大先輩ですし、柳楽くんも同世代の中で憧れている存在なので、お二方と同じCM、1つの作品に出ることができてとても嬉しかったです。これをきっかけに、いつかお二人と映画でもご一緒したいですし、この短い1日の出会いが、私にとってすごく良かったなと思っています。

柳楽:今回初めて役所さんと共演させていただいて、本当に光栄でした。刀で刺して、刺されてという3カットの中でも、監督にいろんなバリエーションをこだわって撮っていただけて、短いシーンですけど、いろいろお話しもできて、とても貴重な時間になりました。

役所:サクラちゃんはもう、赤ちゃんの頃から知っているので、昔から知っているような気持ちになっちゃいますし、この業界で仕事を始める時から、女優さんとしての作品はずっと見ています。柳楽くんは年を重ねるごとに、どんどんいい俳優さんになっていきますよね。作品をやる度に、はじめましてという人は必ずいますが、これで一度は二人とご一緒したので、また次に会った時も楽しく仕事したいなと思います。

――(海外の映画祭の)授賞式後のインタビューで、役所さんがおっしゃった「やっと柳楽くんに追いついたかな」というコメントを聞いて、気持ちはいかがでしたか?

柳楽:そういうおめでたい場で、名前を呼んでいただけただけでとても光栄でしたし、僕は本当に役所さんの映画が好きでたくさん見ていたので、素直に「おめでとうございます」と、日本から勝手に祝福していました。

役所:その時のことはこの機会にちゃんとお伝えしたくて。「柳楽くんにやっと追いつきました」と言ったところだけが出ていますが、その前に「柳楽くんも大人になって、素晴らしい役者になりました」という話をしていたんですよ。ただ、それはほとんどカットされているので、なんかオヤジがちょっと上から目線で嫌な感じだなというふうに思われているんじゃないかなと思って。すみません。

柳楽:いえいえ、ありがとうございます(笑)。

安藤:私は役所さんの授賞式を生で見ていて、もう誰よりも大きな声で「ブラボー!」って叫びまくって、大興奮していました。

――マッチングから意外な天職が見つかるCMのストーリーにちなんで、意外な出会いや、やってみたら意外と良かった経験などがありましたらお聞かせください。

安藤:私は結構、意外な出会いがちっちゃい時から好きだから、そういうのをチョイスしがちなんですよね。だから、やってみると自分のスタンダードになっていくことが意外に多くて。最近だと、うちの子が冷やし中華に、マヨネーズとケチャップとねりごまとポン酢と、あらゆる調味料を入れて作ったんですけど、これが意外とおいしかったんですよ。自分が意外だと思って組み合わせるよりも、人が作った意外な組み合わせの方が新鮮に感じるかもと思いました。

柳楽:意外な出会いというと、味噌ですね。3年前ぐらいに、最初はノリで作り始めたんですけど、ずっとハマっていて、今でも半年か10ヶ月ぐらいのペースでマイ味噌を作っています。

――役者としてさまざまな役柄を演じる中で、ご自身に向いているなと感じた経験や、意外にも上手にできたことで「もしかしたら天職?」と思った職業は?

役所:天職かどうかはわからないですけど、一日中やっても飽きないのは植木屋さんかな。剪定が上手いとかではないんですけど、外で野良仕事をするのは好きです。最後に葉っぱで焚き火をしたり、焼き芋を焼いたり、一年中季節によって風景も変わりますしね。そういう意味では、才能はないかもしれないけど、植木屋さんだったら長続きするかなと思いました。

安藤:料理をするのが好きなんですけど、レシピとか苦手で、目分量とか適当なんですよ。だけど、ファミレスの調理場でバイトしていた時があって、調味料の量とか全部決まっているじゃないですか。そこでマニュアル通りにやって、いかに早く料理を作っていくかというのは、普段自分ができないからこそ好きでしたね。向いているかどうかわからないですけど、いろいろなバイトをした中で、調理場が一番長かったかなと思います。

柳楽:この前、おばあちゃんから「耳がちょっと凝ってるから、マッサージして」とお願いされて、やってみたら、すごくスッキリしたと言ってくれて。僕自身、マッサージを受けるのも好きなんですけど、マッサージをするのが得意かもしれないと思いました。

■神木隆之介 インタビュー

――マッチングから意外な天職が見つかるCMのストーリーにちなんで、意外な出会いや、やってみたら意外と良かった経験などがありましたらお聞かせください。

神木:テニスですかね。中学の時は卓球部に所属していたんですけど、なぜテニスをやることになったのかといいますと、卓球部の先輩に卓球をやっていた人はテニスができない、テニスをやっていた人は卓球が上手いと言われて。その先輩曰く、ネットの高さも、距離も何もかも違うし、特に卓球は打つ時に手首を捻る動きがある分、その感覚に慣れているとテニスはできないと。そんなことはないだろうと思って、逆にやってみたら、意外とコツをつかむのが早かったと思います。テニスをやっていた姉も「教えてあげるよ」と言ってくれて、最初こそうまくできませんでしたけど、徐々に来る玉を返せるようになって、「あっ、楽しい」と思いました。その時に、先輩はもう卒業していましたが、「先輩、卓球から入ったらテニスができないなんてことはないですよ」と。そんなことを思い出しながら、今でもたまにテニスをすることがあります。

――役者としてさまざまな役柄を演じる中で、向いているなと感じた経験や意外にも上手にできたことで「もしかしたら天職?」と思った職業は?

神木:いろいろな役を経験させていただきましたが、その役の先生や、実際にその職に就いている方から習うこと、覚えることが多くて、すべてが難しかったですし、どれもゼロから始めるのは難しいなと思うので、今まで演じた役の中から天職は見つけられないなと思います。ただ、弊社の売り物の魅力を、どういうふうに先方へ伝えたら契約していただけるのかということを考えるのは好きなので、もしかしたら営業系は得意分野かもしれません。今後やってみたいですね。

――職業としてやってみたいものは?

神木:イヤホンやヘッドホンが大好きなので、それで音楽を聴いた感想のブログを書く仕事をしてみたいです。他に自分が得意と言えるものって、実はあまりなくて。中学の時にギターを弾いたり、ドラムを教えてもらったり、それこそテニスもそうですが、長続きしたことがないんですよ。唯一お琴だけは3年間授業で習って、文化祭で披露したこともあります。

――読書の秋、運動の秋などさまざまな定番の秋がありますが、今年はどんな秋にしたいですか?

神木:本当に両極端ですけど、2つやりたいことがあります。1つはゲームの秋。大好きなオンラインゲームをずっとやり続けたいと思う一方、秋といえば紅葉がきれいじゃないですか。観光地に行けば、色とりどりの、その時にしか見られない色や光景があるので、いろいろなところを巡って、ちょっと冷たい、冬が近づいてきたなという風を浴びて季節を感じながら、大好きな写真を撮りたいという気持ちもあります。

■トミー・リー・ジョーンズ インタビュー

――ジョーンズさんが憧れていた職業は?

ジョーンズ:私はテキサス育ちなので、子どもの時からずっとカウボーイに憧れていました。それ以外では、油絵を描けたらいいなと思うので、そのためにもっと美術のことを勉強しておけば良かったという後悔が少しだけあります。ちなみに、皆さんはカウボーイというと、映画に出てくるカウボーイをイメージするかもしれませんが、本当のカウボーイとは牛を育てる人、家畜を育てる人のことなので、ちょっと違うんですよ(笑)。

――これまでの来日で滞在・体験した日本の印象的な場所や食べ物は?

ジョーンズ:今までいろんなところを訪れましたが、特に奈良、京都、北海道、沖縄、金沢で感じた日本の美しさは印象に残っています。食べ物に関しては、今回の撮影前日に食べた鮎がおいしかったですね。