おいしいりんごの選び方は?
色で選ぶ
りんごは色で選びましょう。全体的に赤く色が濃いめのものは、甘みが強いとされています。りんごはたっぷり太陽の光を浴びることで、色が赤くなり濃度が高くなります。基本的におしり部分が緑のものは、まだ完熟しておらず酸味が強め。甘いりんごが好みの場合は、下の部分まで濃い赤色のものを選びましょう。なお、青りんごの場合は、全体的に色ムラが少ないものを選んでください。
色ムラが少ないものを選ぶ
販売されているりんごの中には、着色作業が行われたものがあります。これは色付きをよくするために、冷水をかけながら日光を当てる作業です。色が付くまで育てられたわけではないため、果肉が固かったり酸みが強いりんごが多い傾向にあります。着色作業ではりんごを隙間(すきま)なく並べて日光を当てる場合が多いため、りんご同士が接した部分に緑色が残ってしまうのです。色ムラがあるりんごは着色作業が行われている可能性が高いので、なるべく避けた方が無難です。
ずっしりと重いものを選ぶ
おいしいりんごを探す際は、ずっしりと重いものを選びましょう。大きさの割に重みのあるりんごには、たっぷり果汁が含まれています。なお、サイズに関しては、必ずしも大きければ良いわけではありません。実は大きいものよりも中玉くらいの方がおいしいといわれています。
おしり部分で選ぶ
おしりの部分が深く、くぼんでいるものもおすすめです。なるべく変形していないりんごを選ぶのが良いでしょう。りんごを買う際は、りんごをひっくり返しておしり部分もチェックしてください。
ツルの部分で選ぶ
ツルの部分で選ぶ方法もあります。ツルが太く、りんごの上部分が深くくぼんでいるものを選んでください。また、ツルの部分が干からびているりんごは鮮度が落ちており、水分がかなり抜けてしまっている可能性があるので注意が必要です。
表面がテカテカしたものを選ぶ
果皮がテカテカしたものも、おいしいりんごである証拠です。りんごのテカリを人工的なワックスだと勘違いする人もいますが、これは果実から自然に分泌されたものなので問題ありません。また、テカテカを通り越して表面がベタベタしたりんごもあります。ベタベタしたりんごも果実がおいしく熟れている証拠なので安心してください。
りんごの旬な時期は?
一般的にりんごの旬は11月~2月頃だといわれているものの、りんごの旬な時期は品種によって異なります。例えば、早生(わせ)種は8月下旬~9月中旬頃まで、中生(なかて)種は9月下旬~10月中旬頃までに収穫される品種です。品種によって収穫時期が異なるため、1年中りんごを手に入れることができるのです。
りんごに含まれる栄養は?
りんごには、ビタミンやミネラルなどさまざまな栄養が含まれています。りんごに含まれるビタミンCは、病気への抵抗力を高めるほか、抗酸化作用による老化防止などの効果も期待できます。食物繊維も多く含まれています。腸内環境を整えたり、血中のコレステロール濃度を低下させたりするといった効果が期待できます。カリウムは、体外へナトリウム(塩分)の排出を促す効果があります。塩分の摂取量が気になる方は、カリウムを摂取するのがおすすめです。リンゴ酸は、疲労の原因である乳酸を減らしてくれる効果が期待できます。体の新陳代謝を向上させて、疲れを取り除いてくれます。りんごにはポリフェノールも含まれているのが特徴です。ポリフェノールには、動脈硬化を抑制する作用などがあるとされています。
りんごの保存方法は?
冷蔵庫で保存
冷蔵庫で保存する場合は乾燥を防ぐために、1個ずつペーパータオルまたは新聞紙で包んで保存します。りんごは、野菜や果物の成熟を促すエチレンガスを出す果物です。冷蔵庫内にガスが漏れないように、ポリ袋に入れて口を縛った状態で保存することをおすすめします。エチレンガスが出にくいように、おしり部分を下にして保存するのがポイント。りんごは低温を好む果物なので、野菜室ではなく冷蔵室で保存するのが良いでしょう。
冷凍庫で保存
りんごをよく洗って、くし切りにして芯を除いておきます。皮はむいてもむかなくても問題ありません。保存時にレモン汁を少しふりかけておくと、りんごの変色を防げるのでおすすめです。りんごを切ったら、3切れ程度まとめてラップに包みましょう。冷凍庫に入れる際は冷凍用保存袋に入れ、保存から1カ月以内を目安に食べるようにしてください。
大量のりんごを保存するときは?
ダンボールに入ったりんごが冷蔵庫に入りきらない場合は、なるべく温度の低いところで保存してください。ダンボールに入れたまま保存しても大丈夫です。常温の場合、保存期間は1カ月程度となります。
りんごの種類は?
りんごの種類は多く、日本にあるりんごは約2000種類以上あるといわれています。ここからは、りんごの種類をいくつか紹介します。
ふじ
ふじは晩生(おくて)種のりんごです。10月~11月上旬頃に収穫されます。青森県や長野県など多くの地域で栽培されており、日本では最も手に入りやすい品種の一つ。甘みと酸みのバランスが良く、シャキシャキとした食感を楽しめるのが魅力です。
サンふじ
ふじと同じ品種のりんごです。りんごに袋をかけて栽培したふじに対して、サンふじは袋をかけずに栽培するのが特徴。袋をかけずに太陽をたくさん浴びて育てることで、蜜の多いりんごに仕上がります。
紅玉
中生種の紅玉は、10月中旬頃に収穫されるりんごです。紅玉という名前の通り、濃い紅色の果皮が特徴。甘酸っぱい味わいなので、そのまま食べるのも良いですが、お菓子や料理に使うのがおすすめです。
王林
王林は晩生種のりんごで、鮮やかな黄緑色の果皮が特徴的。青りんごの中でも特に有名な品種の一つです。秋から冬にかけて収穫されます。
つがる
つがるは、紅玉とゴールデンデリシャスの交配で生まれた品種です。甘みが強く、酸みが少なめなのが特徴。果汁が多めなので、りんごジュースにしてもおいしいでしょう。
ジョナゴールド
紅玉とゴールデンデリシャスの交配で生まれたりんごです。さわやかな酸みが特徴で、甘みと酸みとバランスが抜群。甘酸っぱいりんごが好きな方におすすめしたいりんごです。
シナスイート
ふじとつがるの交配で誕生したりんごです。果汁が豊富で、サクサクとした食感が魅力。名前の通り、甘みをしっかり感じられるりんごです。
トキ
王林とふじを交配して生まれた品種です。基本的に果皮は黄色ですが、中にはほんのり朱色がかかるものもあります。王林のような香りの良さが特徴。王林とふじのいいところを引き継いだプレミアムな品種となっています。
りんごを使ったおすすめレシピ5選
1. りんごジャム | クラシル
材料 | ・りんご2個 ・砂糖(りんごの30%量)180g ・レモン汁大さじ2 ・りんごをさらす塩水(水2カップ、塩大さじ1) |
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調理目安時間 | 50分 |
費用目安 | 300円 |
2. フライパンで焼きリンゴ | cookpad
材料 | ・リンゴ1個 ・バター20g ・グラニュー糖大さじ2 ・シナモンパウダー適量 |
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調理目安時間 | 50分 |
費用目安 | 300円 |
3. りんごとヨーグルトのケーキ | クラシル
材料 | ・りんご1個 ・ホットケーキミックス100g ・無糖ヨーグルト50g ・卵1個 ・溶かし無塩バター30g ・砂糖30g ・粉砂糖適量 |
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調理目安時間 | 50分 |
費用目安 | 400円 |
4. リンゴとキャベツのヨーグルトサラダ | Rakutenレシピ
材料 | ・キャベツ2枚 ・りんご1/4個 ・マヨネーズ小さじ1 ・ヨーグルト大さじ1 ・粒コショウ少々 |
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調理目安時間 | 10分 |
費用目安 | 100円 |
5. アップルシナモントースト | cookpad
材料 | ・食パン1枚 ・マーガリン適量 ・りんご1/4個 ・砂糖小さじ1 ・レモン汁小さじ1 ・シナモンシュガー適量 ・メープルシロップ適量 |
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調理目安時間 | 10分 |
費用目安 | 100円 |
まとめ
日本人にとってなじみのあるりんごは、品種によって旬の時期や特徴などが異なります。それぞれ味や食感も異なるので、品種ごとの旬の味を比べてみるのもおすすめです。それぞれの品種の特徴について学び、旬のりんごを探してみてはいかがでしょうか。その時期に最もおいしいりんごを見つけたら、ぜひ手に取ってみてください。