キヤノンは9月13日、RFマウントを採用したシネマレンズ「PRIME Lens」シリーズ7製品を発表した。2024年1月下旬から順次発売する。
映画撮影用のシネマレンズとしては同社製品で初めてRFマウントを採用した。「CN-R14mm T3.1 L F」「CN-R20mm T1.5 L F」「CN-R24mm T1.5 L F」「CN-R35mm T1.5 L F」「CN-R50mm T1.3 L F」「CN-R85mm T1.3 L F」「CN-R135mm T2.2 L F」の7本を用意し、14mmから135mmの幅広い画角をカバーする。
RFマウントの通信プロトコルに対応したフルマニュアル仕様のレンズで、「EOS C70」および「EOS R5 C」での利用を想定している。倍率色収差補正、周辺光量補正、デュアルピクセルフォーカスガイドをカメラ側で行えるほか、歪曲収差補正も適用できる。
シネマレンズならではの特長として、シリーズ全体でカラーバランスを統一し、レンズを交換して画角を変えても、一度作り込んだ色味を維持できる。操作リングの位置や回転角、前玉径も統一されており、複数のレンズを用いた撮影現場においても外付けアクセサリの再調整などの手間をかけずに効率よく運用できる。
大口径非球面レンズや異常分散ガラスを用いて4K/8Kカメラでの撮影に適した高い光学性能を追求した。11枚の絞り羽根を採用し、円形に近い自然なボケ表現や柔らかな映像表現も可能とする。