内々定を得た学生への調査によると、10月に予定されている内定式は84.5%が「対面形式で実施される予定」だそうです。内定式では社長や役員の挨拶、内定書授与など、さまざまなプログラムが実施されます。

今回は内定式に向けた準備と参加時の注意点について解説していきます。

内定式で気がかりなこと

「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査(8月)」によると、内々定を得た学生の41.0%が、8月末時点で入社予定先の企業から内定式に関する連絡を受けています。

一作年の調査では、コロナ禍の影響でオンライン形式での実施が過半数を占めていましたが、昨年は対面式と逆転。今年はさらに対面形式での実施が増加しました。

  • 【連絡を受けている学生】どのような形式での内定式が予定されているか 出典:「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査(8月)」より

内定式は、社長や役員の挨拶をはじめ、さまざまなプログラムが用意されています。同じ企業で働くことになる仲間たちの顔が見られることを楽しみにしている方も多いでしょう。

しかし、不安なことや気がかりなこともあるようで、調査では最も多かったのが「他の内定者と仲良くなれるか」(61.1%)、次いで「内定先の社員や役員とうまく話せるか」(52.2%)。内定式でのコミュニケーションに不安を感じる学生は多いようです。

  • 【内々定を得た学生】内定式に向けて不安なことや気がかりなことはありますか 出典:「マイナビ 2024年卒大学生 活動実態調査(8月)」より

内定式に向けた準備と注意点

初めての経験だけに、さまざまな不安を感じるのは仕方がありませんが、そんな不安を少しで払拭できるように、今回は内定式に向けた準備と内定式の当日の注意点について解説します。

まず、忘れてはならないのは、内定式や内定式後に実施される内定者懇親会で自己紹介をすることが多いことです。

面接での自己PRで慣れている場合でも、あまりに長いとKY扱いされる危険性が。

「学生時代のこと」「趣味」「志望理由や入社後にやりたいこと」くらいを中心に簡潔に話せるように準備しておきましょう。ここぞとばかりに受け狙いの話をするのは要注意。逆にマイナスイメージを与えることになりかねません。

当たり前ですが、当日は時間厳守。イベント会場までの交通手段を確認し、遅れないように余裕をもって行動しましょう。

また、入社承諾書などの書類や印鑑、筆記用具をはじめ、企業から指示された持ち物を忘れないように。そして、内定式での振る舞いも油断は禁物です。

社会人としてのビジネスマナーを意識して行動するのはもちろんのこと、内定者懇談会ではお酒を飲む機会もあるかもしれませんので飲み過ぎには要注意。うれしさのあまりに羽目を外して取り返しのつかない失敗をしないようにしましょう。

内定式は、社会人としてのスタートに向けて節目となるイベントです。そして、内定者懇親会は、入社後は直接話すチャンスが少ない社長や役員、そして、仕事を通じて喜びや苦労を共にすることになる先輩や同期と気軽にコミュニケーションが取れる貴重な機会。

内定式では緊張感をもって、そして、内定者懇親会では肩の力を抜いて楽しみながら参加しましょう。