「全国優良石材店の会」(以下、全優石)は、「2023年お墓購入者アンケート調査」の結果を9月11日に発表した。調査は2023年3月1日〜5月31日の期間、全優石に加盟する全国の石材店で墓を購入した人1,061名を対象に行われた。なお、調査は今年で19回目。
はじめに、建てたお墓の形について尋ねると、最も多かったのは「シンプルな洋型」で52.4%だった。次いで、「伝統的な和型」が29.1%、「デザイン墓」が13.1%と続いた。
2014年からの10年間の推移でみてみると「伝統的な和型」は、41.7%から12.6%減少し29.1%に、「シンプルな洋型」は、40.5%から11.9%増加し52.4%に、「デザイン墓」は、12.0%から1.1%増えて13.1%になったという。
地域別にみてみると、1都3県では洋型73.1%と圧倒的多数を占め、和型は16.2%の少数派に。洋型とデザイン墓を合わせると80.3%と約8割を占めることがわかった。一方、北陸地方で70.2%、中国地方で68.6%、近畿で55.8%、四国地方47.4%と西日本では、伝統的な和型への根強い支持があることも明らかになった。
墓地取得費用を除いた墓石の購入金額は、150万円以上~200万円未満が最も多く22.3%、次いで200万円以上~300万円未満が17.2%、120万円以上~150万円未満が14.2%だった。平均購入価格を計算すると、全国平均で170.7万円となり、昨年の169.3万円よりも1.4万円アップする結果に。
墓石タイプ別の平均購入価格をみてみると、最も高いのはデザインのお墓で189.6万円、次いで伝統的な和型の189.2万円、最も安いのはシンプルな洋型で158.1万円だった。
地域別にみてみると、お墓に最も費用をかけているのは九州地方で216.4万円。次いで東北地方が187.4万円、1都3県が179.5万円、関東地方が173.6万円と続く結果に。最も高い九州地方と最も安い北海道地方では84.4万円の地域差があることがわかった。
その他、お墓参りの頻度を尋ねると、お盆、お彼岸、命日などにお参りするという人が多いようで、最多は「年に2~3回」で38.7%、次いで「年に4~6回」で22.1%、「毎月1回程度」16.4%と続く結果になった。
地域別では九州で「毎月1回程度」が43.8%、また中国も「年に4~6回」が41.4%と他の地域と比べて非常に高い傾向を示した。相対的に、西日本の方が、東日本に比べてお墓参りの頻度が高いこともわかったという。