今年グループ初となる単独アリーナライブを開催し、8月16日にニューシングル「Tell Me」をリリースしたダンス&ボーカルグループ・FANTASTICS。ファンとともに大きな夢へ向かって旅する「FAN FAN PROJECT」を昨年から展開し、グループはどう進化したのか。そして、目標としていたアリーナライブで何を感じ、今後をどう思い描いているのか、世界、瀬口黎弥、堀夏喜、中島颯太に話を聞いた。

  • FANTASTICSの世界、堀夏喜、中島颯太、瀬口黎弥(左から) 撮影:蔦野裕

――「FAN FAN PROJECT」を通してグループの成長をどのように感じましたか?

中島:「FAN FAN PROJECT」で、「HOP」「STEP」「JUMP」とツアーを回り、全部で69公演開催したのですが、スパンが短かったので、ツアーをやりながら次のツアーを作っていました。その中で、FANTASTICS色を一気に吸収することができ、ファンの皆さんとそれをどう盛り上げていくか、というのも固まってきた感じがします。それをアリーナで爆発させることができ、手応えを感じました。

――FANTASTICS色と表現されていましたが、FANTASTICSらしさをどう捉えていますか?

中島:皆さんに寄り添って、一体となるというところ、そして、パフォーマンスを重視したアーティストとしてのクールな姿に加え、コントっぽいクスっと笑えるところもファンタっぽいなと思います。そういった自分たちらしさが明確になってきた気がします。

世界:どんなジャンルの曲も、どんなライブも、何でもやるというのもファンタっぽいなと思います。だから毎年違うライブになるし、毎曲違う表情が見られるというのが強みだと思います。「FAN FAN PROJECT」では、亀田誠治さんと佐藤可士和さんをはじめ、そういった僕たちらしさを引き出してくれる出会いも多くありました。そういう出会いを一つ一つ大切にしていけたらと思います。

――いろいろなコラボをされていますよね。

世界:ファンタは運がいいです。コロナでアリーナツアーが中止になってしまったのは運が悪かったですけど、そこで運の悪さを全部使い切った気がします。

――どんどん曲の幅が広がっているからこそ、何でもやるのがファンタらしさだと感じているのでしょうか。

世界:そうですね。「Tell Me」でも広がりをすごく感じました。LDHっぽいけどLDHっぽくない。LDHを好きな人が聴いたら「LDHだな」と思うかもしれませんが、LDHをあまり知らない人は、どこのグループかわからないような曲になっているかなと思います。僕たち自身としても新鮮さがありました。

――「FAN FAN PROJECT」での成長を爆発させたアリーナライブについて、瀬口さんと堀さんも感想をお聞かせください。

瀬口:本当にありがたいことに、アリーナでライブができるアーティストにやっとなることができましたが、アリーナができたからOKではなく、ネクストレベルを目指していかなければいけないなと思います。みんなで試行錯誤しながら、まずはアリーナツアー、そしてドームという夢を叶えていけるグループになれたらと思います。

:アリーナライブはファンの方の歓声がすごくて、僕らも目標にしていたステージだったので、単純にうれしかったです。単発のアリーナライブが実現できたので、次はアリーナツアーを目指したいです。一個目標を達成するたびに次の目標が明確になり、グループが前進している感じがするので、このまま突き進んでいけたらなと思います。

――目標としてはアリーナツアー、その先にドームということですね。

中島:そうですね。アリーナツアーは来年できたらいいなと思っています。

世界:FANTASTICSとTHE RAMPAGEがしっかり、アリーナツアーやドームツアーを当たり前にできるグループになれたらいいなと思います。後輩もたくさん増えてきたので、その子たちのことも考えて活動していきたいです。アリーナライブは東京と大阪だけで、行けていない土地がたくさんあるので、できれば各メンバーの地元には行きたいです。できることなら全アリーナ回りたいぐらいの気持ちをみんな持っているので、実現できるようにしたいです。