セイコーウオッチは、「プレザージュ」ブランドの「クラフトマンシップ」シリーズから、レギュラーモデル3機種を10月7日に発売する。「琺瑯(ほうろう)」ダイヤルのモデルと、「漆」ダイヤルのモデル(2モデル)をラインナップし、価格は181,500円~220,000円。
新作の3機種は、日本の伝統工芸に光を当てて美を発信する「クラフツマンシップシリーズ」に属している。すべて伝統工芸のダイヤルの魅力を最大限に引き立てるために、ダイヤルレイアウト、ケース、ブレスレットの造形を新たに見直した。
ダイヤルレイアウトは、永く愛用してほしいという想いを込めてオーソドックスなものを採用。金属を用いた立体的なインデックスを組合せたことで、琺瑯や漆などの伝統工芸の美しさを際立たせながら、コントラストを高めた。
気温や湿度により釉薬の成分比率を調整するなど、高い技量が求められる琺瑯ダイヤルは、琺瑯職人・横澤満氏監修のもと、一枚一枚を手作業で焼き上げている。琺瑯ダイヤルにしか表現できないという、艶やかな光沢が特徴だ。時分秒針は青、インデックスはグレーを用いて彩りを加えた。
漆ダイヤルは、金属と漆を直接結びつける手法と、平滑面を生み出す古来伝承の技を組み合わせて製作。漆芸家・田村一舟氏監修のもと、漆器職人が塗りと研ぎを何十回も繰り返すことで、漆独特の艶やかな黒色や深みのある緑色を生み出している。
分針と秒針は先端をダイヤル側に曲げることで目盛との距離を近づけ、時刻の読みやすさを追求。風防にはデュアルカーブサファイアガラスを用いてケースの厚みを抑えた。クラシカルな造形のケースは、ダイヤルの美しさを引き立てつつ、仕上げ分けを施した5列ブレスレットとの組み合わせで、腕に心地良くなじむという。
3モデルともムーブメントは、約72時間と長いパワーリザーブを持つ手巻き付き自動巻きムーブメント「キャリバー 6R55」。クラフツマンシップシリーズとして初めて搭載した。
琺瑯ダイヤル「SARX105」の価格は181,500円。ケース素材は独自の表面硬化技術「ダイヤシールド」を加工したステンレススチール、ケースサイズは外径40.2×厚さ12.1mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。
漆ダイヤル「SARX107」の価格は214,500円。ケース素材はダイヤシールド加工のステンレススチール、ケースサイズは外径40.2×厚さ11.6mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。
漆ダイヤル「SPB407JC」の価格は220,000円、セイコー ブティックでの限定販売となる。ケース素材はダイヤシールド加工のステンレススチール、ケースサイズは外径40.2×厚さ11.6mm、風防は内面無反射コーティングのデュアルカーブサファイアガラス、防水性能は日常生活用強化防水(10気圧)。