アイドルグループ・KAT-TUNの亀梨和也が主演を務める、映画『怪物の木こり』(12月1日公開)の60秒予告と場面写真が12日、公開された。
同作は倉井眉介氏による同名小説の実写化作。凶器の斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生し、次のターゲットとして狙われたのは、弁護士・二宮彰(亀梨和也)。しかし二宮は、犯人をも凌駕する狂気のサイコパスだった。犯人を追う警察と、返り討ちを狙う二宮。追う者と追われる者がどんどん入れ替わっていく先読み不可能なサスペンスとなる。
映画『怪物の木こり』衝撃場面
今回公開された映像は、山道で激しく横転し大破する車を映し出す大迫力のカーアクションシーンから始まる。大破した車に追われていた二宮は、救急車を呼んでほしいと懇願する運転手に冷たい目で歩み寄ると、一瞬の躊躇もなく割れたガラスの破片を運転手の首元へ。
また“絵本「怪物の木こり」”の面を被り、凶器の斧で人を襲い脳を奪い去る連続猟奇殺人事件が発生する中、二宮は突然現れた犯人に襲われる。犯人の新たなターゲットとなった二宮は、謎に包まれたシリアルキラー”怪物の木こり”に復讐を強く誓い、二宮をマークする警視庁の天才プロファイラー戸城(菜々緒)をはじめ、二宮の婚約者の映美(吉岡里帆)、二宮の協力者であるサイコパス外科医・杉谷(染谷将太)、過去の殺人事件の容疑者・剣持(中村獅童)らの思惑が複雑に絡み合っていく。映像の最後には、二宮が婚約者である映美にナイフを突き立て「愛する人に殺されるなんて、ロマンチックじゃないか」と言い放つ場面が収められた。
この度、本作のサイコパス監修を務めた脳科学者の中野信子からのコメントも到着。さらに大破した車を背に狂気に満ちた表情を浮かべる二宮を捉えた場面写真も公開された。
中野信子 コメント
・サイコパスの特徴とは?
共感性を持たず自他問わず痛みに対する感受性が低く、時にはそれが恐れ知らずの勇敢さと受け取められる。自分をよく見せる術に長けていることと併せて、一見、大変魅力的な人物に映ることも。
・亀梨和也さんの演技をご覧になっていかがでしたか?
亀梨さんご本人は非常に温かみのある快活なキャラクターをお持ちだと思いますが、いわば真逆といえる主人公の危険な魅力、サイコパスならではの血の通わない表情、表層的に人柄の良さを演出する計算高さを演じる俳優としての力に唸らされました。
・本作の見どころは?
サイコパスは身近にいれば実に危険で不都合な存在ですが、スクリーンを通してみるとこれほど魅力的に見えるものかというマジックをぜひ体感してください。これは映画の魔力でもありますが、遠くにいて直接的な実害さえなければ、私たちはサイコパスを本能的に支持してしまうのだという、消し去ることのできない人間の業でもあります。
(C)2023「怪物の木こり」製作委員会