俳優のムロツヨシが出演する、アサヒ飲料・ワンダの新CM「WONDAじゃないでしょ?」編が、12日から放送される。
新CMには、同商品がリニューアルしたことを知らずに疑い続けるサラリーマン役でムロが登場。一口飲むや否や「え、コレ、ワンダ?」と驚きの表情を見せるムロに、部下が「新しくなったワンダモーニングショットですよ」と説明する。しかし、ムロは「ウソだよ! ワンダはちょくちょく新しくなったっていうけどそんなに変わらないのがワンダなんだよ」と信じていない様子。自分の間違いは認めないものの、ムロは「うますぎる!」とさりげなく同商品を褒め、最後には裁判の判決さながらに「ワンダでした!」と書かれた白い紙を持って登場する。
撮影では、商品に対して失礼なことを連続で発言する同CMに対し、ムロが「怒られないか不安だけど許可はとれてるんですよね?」と冗談まじりに監督に確認する姿も。本番ではアドリブで様々なバリエーションの演技を披露。商品を飲むシーンでもおもしろい表情で飲む真似をするなど、現場を笑いで沸かせていた。
■ムロツヨシ インタビュー
――撮影を終えての感想・撮影で印象に残っているシーンは?
新しいワンダに対していろいろ(ネガティブなことを)言うみたいなセリフが一杯あったので、これは言い過ぎなのでは、と意見を出させてもらったところ、これは言って欲しいという演出の意図があったもので。自由な感じで言ってますが、私の意図的なものはない。だから、今回の芝居で心掛けたこととしては心を閉ざすこと。本心ではないことをたくさんしゃべる。それっぽくしゃべる。私が言えることは、本心は一切はいっていないということです。
――アドリブでの掛け合いの感想は?
アドリブっぽく言いましたけど、さも今思いついたように言ってますけど、それはすべて早朝から稽古に稽古を重ねて、こういう演出できたらこうしようと想定しながら臨みましたね。それはすべて嘘です。
――いつもやってることが今日はなんだかいつもと違うなと思った出来事はありますか?
今のブームから少し遅れてサウナにはまってます。はまってたまるかと思っていたけどしっかりはまったところ、いつも行くサウナに行き過ぎてとうとう何も感じ無くなりました。昨日まで何かしら感じたのが、慣れたサウナの温度と慣れた水風呂を繰り返していくうちに何も体が驚かなくなって何をやってるんだろうと。気持ちよさが薄れてきているので、最近違うサウナに浮気して違う温度で、違う水風呂のところに行ってたまにホームに戻ってくるという。毎日サウナにいってます。
――CMで疑い続けるシーンがありますが、日常生活で身近な人にドッキリやサプライズをされたことやしたことはありますか? それはどんなサプライズですか?
40歳の誕生日の時に、俳優仲間たちが、私が飲んでいるところにきてくれてプレゼントをもってきてくれたこと。それが唯一のサプライズじゃないですかね。嬉しかったです。俳優仲間は世間の皆さまが知ってる方だったので、(その様子を雑誌に)写真を撮られまして、その方々は雑誌に掲載されたのですが、私の写真は一切なかったというのが、7年前の私のこれからもがんばろうと思った奮起の日でもあります。
――CMでは二回にわたってWONDAであることを認めないシーンがありますが、自身でここが頑固だなとか、譲れないなという部分はありますか?
頑固を止めないといけない時代になったでしょ。僕たちの世代がやってきたことが、先輩から教わってきたことがそのままでは下の世代には伝わらないってわかって、譲れないなではなくて、僕たちから譲らないといけないなと意識する時代ですよね。ほんとにその壁とぶちあたりながら、いい先輩面していかなければいけないなと日々同世代の皆さんと話してます。いい前例を作りたいなと。若い世代の皆さんよろしくお願いします。