エン・ジャパンは7月28日~8月10日、2025年に卒業予定の大学生/大学院生を採用予定の企業を対象に「サマーインターン」に関するインターネットによるアンケートを実施し、198社から回答を得た。
2025年卒採用から、政府によるルール変更に伴い「5日間以上の日程で、就業体験が参加日数の半分以上を占める」インターンシップの場合、企業はインターンで得た学生情報を採用活動に利用できるようになった。
2025年卒採用を実施予定の企業にサマーインターンの実施有無を聞くと、43%が「はい」(実施する)と回答。企業規模別で見ると、301名以上の企業は半数以上(301名~1,000名:56%、1,001名以上:57%)が実施すると回答したのに対し、300名以下の企業の実施は29%に留まり、7割が実施していないことがわかった。
サマーインターンの開催日数を聞くと、最多は「1日」(33%)だった。企業規模別で見ると、1,001名以上の企業の86%が「2日以上」(2~3日:30%、4日~6日:33%、1週間以上:23%)と回答した。
実施内容については、最多は「業務体験をメインにしたもの」(64%)となった。続けて実施方法では、55%が「対面」と回答し、インターンにおいても対面回帰の傾向がうかがえた。
企業規模別で見ると、300名以下の企業は79%が「対面」と回答し、従業員数が少ない企業ほど対面を重視していることがわかった。
「サマーインターン参加者を選ぶための選考を実施しましたか?」との問いでは、69%の企業が「いいえ」(実施していない)と回答。全体では実施していない企業が多数派の一方、企業規模別で見ると、従業員数1,001名以上の企業は57%と、半数以上が選考を実施していることが判明した。
「サマーインターン実施直後に行なう施策は、どのような活動を計画していますか?」と質問すると、「会社説明会」が26%で最多となった。
企業規模別で見ると、1,001名以上の企業は「会社説明会」が30%でトップだったのに対し、300名以下の企業は「会社説明会」「個別面談」(それぞれ25%)、301~1,000名の企業は「個別面談」(25%)が最多だった。
「インターンから本選考への導線」について、具体的な工夫も紹介している。
Q.インターンから本選考への流れ・導線について、工夫していることがあれば教えてください。
・特別早期選考枠を設ける。(300名以下/メーカー)
・個別面談で適性検査のフィードバックを行ない、本人の自己分析の一助としてもらっている。(301~1,000名/メーカー)
・優秀な学生については、若手人事が主導となってコンタクトを取り、カジュアル面談で志望度合いや他社の内定情報を収集するように努めている。(301~1,000名/商社・流通)
・インターン参加者、不参加者向けそれぞれのイベントを定期的に実施し、接点を確保している。(1,001名以上/情報・通信)
・さまざまな階層の社員と話せる機会をイベントの間に組み込むことで、会社への興味を継続して持ってもらえるように工夫している。(1,001名以上/情報・通信)