この9月で放送20年を迎えた『吉田類の酒場放浪記』を記念し8日、吉田類が都内の飲食店で囲み取材に応じ、20年を振り返った。
BS-TBSを代表する長寿番組『吉田類の酒場放浪記』。2023年9月で、放送から20年の節目を迎えた。放送話数は1143回(9月8日現在)。東京の下町酒場を中心に、全国の酒場を巡 った店舗数は1121件に及ぶ。
吉田は「気がついたら20年。ずっと楽しんでおいしいものを食べて酔っぱらってきた年月でした」と笑うと「いつも最終的にはほろ酔いになって終わる。悪い印象がないので、そのまま20年続けられました」と秘訣を語る。
20年間番組と共に飲み続けてきた吉田だが「毎日普通に飲んでいますが、依存症ではないんですよ」と笑うと「健康なお酒をいただいています。僕の年齢でここまで飲んでも健康でいられるのは、番組で培ってきたものかも。お酒は自分にとっては薬。飲んでいることで元気でいられるんです」と秘訣を語っていた。
1143回の放送で、印象深いのは「やっぱり1回目ですね」と吉田は振り返ると、吉祥寺にある「いせや総本店」をあげる。「いつも原稿を書いていた店で、親しみを持って飲んでいました」と懐かしそうに語ると、「最初始まったときは、ここまで続くと思っていなかった。大体酔っぱらっていますからね」と言い、「芸能人でない僕が続けるのには条件があった。それは飲むので酔っぱらってしまうけれど、それでもいいのなら始めましょうということ。その条件でスタートしました」と回顧していた。
20年間の放送のなかには、2020年頃から世界中で猛威を振るった新型コロナウイルスの流行もあった。吉田は「自分のアトリエを中心に、心配のない状態でやっていました。それは大きかった」と思考を凝らして続けてこられたことに感謝を述べ、「でもいい店がつぶれてしまったところもあったので、それは堪えました。いま普通の状態に戻り始めたので、苦労なさっているお店には応援に駆けつけています」と酒文化への思いを語っていた。
9月18日には、2時間スペシャルとして『吉田類の酒場放浪記 祝20周年初海外SP 台湾グルメで乾杯!』も放送される。吉田は「20周年ですが、目指せ30周年という意気込みでやっていきたいです」とさらなる意気込みを語っていた。