アドバンは9月7日、「投資歴と投資の失敗経験の関連性」に関する調査結果を発表した。調査は8月10日~12日、20歳以上の投資経験者270名を対象に、同社が運営するテクニカル分析専門サイト「テクニカルブック」によるインターネット調査にて行われた。
過去最大の損失を出したのは、投資歴が何年のときだったかと質問したところ、「10年以上」(23.7%)、「1~3年未満」(23.0%)、「3~5年未満」(19.3%)が上位に。最大の損失を出しても「生活に影響はなかった」と回答した人を除くと、「1~3年未満」(26.9%)が最も多く、次いで「10年以上」(21.9%)、「3~5年未満」(21.3%)と続き、生活に影響が出るレベルの失敗は投資歴1〜3年未満で経験する人が多いよう。
また、過去最大の損失金額を教えてもらったところ、4人に1人以上(26.2%)が100万円以上の損失を経験していることが分かった。
次に、過去最大の損失を出した原因について質問したところ、「急激な相場変動に対応できなかった」(37.4%)や「損切りが遅くなってしまった」(36.7%)が突出して多い結果に。 また、生活に影響が出た人に限定すると、「急激な相場変動に対応できなかった」人の割合は45.0%に達したことから、急激な相場変動は、生活に影響が出るような大きな失敗につながりやすいことが明らかに。
さらに、投資歴別に生活に影響が出た過去最大の損失の原因を整理してみると、いずれにおいても上位2位に「急激な相場変動」と「損切り遅れ」が入っており、投資歴に限らずこの2つには注意が必要であるよう。
また「急激な相場変動」は、1年未満では20%台、1~5年未満では40%台、5年以上では50%台と、投資歴が長くなるほど高くなる傾向に。その他、1年未満では「分からない」が同率1位となっており、経験が短いうちは、状況を把握できないまま損失が拡大してしまうケースが多いことがうかがえた。