最近は物価が高くて本当に困る。ちょっと前までコンビニのアイスなどは100円ちょっとで買えたのに、今では200円弱がデフォルト。カップラーメンも200円オーバーが当たり前みたいな状況になってきた。

一度値上がりしてしまったら、再び値が下がることは非常に稀。今後は生活をちょっとずつ切り詰めて……と思ったら、この物価高で逆に値下げしたグルメを発見! 舞台は「かつ庵」。しかもお得になったのはあの看板メニューだ!

かつ庵の看板メニュー「熟成ロースかつ丼」が値下げ!

かつ庵といえば、首都圏を中心に展開するとんかつチェーン。具材も衣もかなり美味しいのに比較的リーズナブルで、しかもサイドメニューや小皿なども充実しているのが特徴で、個人的には「とんかつを食べたいときはとりあえずかつ庵」であり、さらに言えば「フライ系を食べたいときはとりあえずかつ庵」と言っても過言ではないほど信頼している。

そのかつ庵が、なんと……

もともと580円だった「熟成ロースかつ丼」を、8月31日から550円に値下げしたのだ! もちろん、肉を少し小さくするなどの小細工もなく、内容量はまったく変わっていない。オイオイオイ……この円安 & 物価高の時代にどういうことなんだ? ありがたすぎるじゃないの!

何も迷うことはない。さっそく注文しよう。今日は絶対に「熟成ロースかつ丼」一択じゃい!

……と思ったけど、待てよ?「熟成ロースかつ丼」が安くなったぶん、お金を浮かせられるなら、逆に少し奮発して小皿なんかを付けるのもいいんじゃないの?

よしっ。野菜も摂ったほうが体にはいいだろうから、ここは「みそ汁・ほうれん草のお浸しセット」(750円)にしよう。よろしくお願いします!

ということで、到着したのがコチラ!

はい、絶対うまい~。

味噌汁とほうれん草のお浸しも無事に到着(そりゃ無事だろ)。

栄養もボリュームも文句なしにしっかりしてるっしょ、これ。テンションもガッツリ揚がって……いや、上がってきたところで、いただきます!

う~ん、相変わらずウマい!

厚めに切られた豚ロースは噛みごたえがあってジューシー。卵のとろとろ具合も絶妙だし、噛むたびに卵や衣から上品な出汁の旨みとまろやかな甘みがジュワ~ッと溢れ出してくる。元も子もないことを言うようだが、肉がなくても飯が進むぞコレ。ちなみに、衣もまだサクッとした食感が少し残っていて美味。かつ庵の衣は厚すぎず、薄すぎずのいい塩梅なんだよな~。

いつも思うが、かつ庵のとんかつは肉の旨みがすごい。脂身も甘くて美味しいし。どうやら、かつ庵が使っている「熟成チルドロース」は、豚肉をじっくりと熟成させることで、豚肉の旨みと柔らかな食感をたっぷりと引き出した厳選肉だからこそ為せる技らしい。

衣は粗挽きの生パン粉を使用。肉の旨みを閉じ込めるため、店内で丁寧に衣づけを行っているのだという。なるほど、この絶妙な衣の厚みは人間の手作業によって成り立っていたのか。カラッと揚げた衣はかつ丼にしても香ばしく、食欲をぐいぐいと煽ってくる。

ほうれん草のお浸しはよく冷えており、シャキシャキ食感とカツオ節の豊かな風味がイケている。箸休めにも最適だ。ちなみに、ほうれん草は野菜の中で鉄分が最も多いと言われており、鉄分の吸収を助けるビタミンCも豊富に含まれた、とても栄養素の高い食品である。豚肉はビタミンB群を豊富に含んでいるし、やはりこの食事は、カロリーも高いかもしれないが、栄養素も非常に高い……気がする!

味噌汁は別料金なだけあって具材もたっぷり。旨みたっぷりの出汁が五臓六腑に染み渡っていく。

値上げラッシュの中であえて値下げに踏み切った、かつ庵の「熟成ロースかつ丼」。優しさが詰まったこの丼、ぜひご賞味あれ!