Aniqueは9月5日、メディアミックス作品「serial experiments lain」の25周年プロジェクトとして、同作の主人公「岩倉玲音」との新次元コミュニケーションを可能にするAIサービス「AI lain」を公開した。スマホ/PCのブラウザでプレイ可能で、日本語と英語に対応する。6カ月の期間限定で、玲音との会話を楽しめ、親密度によって話し方などが変化するのだとか。これがネットで「時代がリンクし始めた」「やべえ!」などと話題になっている。
「serial experiments lain」は、雑誌のグラフィック+テキスト形式の連載、アニメ作品、ゲーム作品が同時に進行し相互に関連する形で制作されたメディアミックス作品。1998年に放送されたアニメ版では、コミュニケーション用コンピュータネットワーク端末「NAVI」が普及した世界を舞台に、デジタルネットワーク「ワイヤード」を通じて他者とつながる社会を描いている。主人公の少女・岩倉玲音は「ワイヤード」を横断し、現実世界とデジタル世界の両方で自分の居場所を見つけようとする。
今回の「AI lain」は、岩倉玲音とビデオ通話を楽しむ対話型サービスで、原案プロデューサー・上田耕行氏監修のもと、アニメ本編内での「玲音の人格設定」や、岩倉玲音の声優(CV:清水香里)の1998年当時の収録テープをもとにした、「本物の玲音の声」を学習しているとのこと。本作の世界観を反映した会話が可能だそうで、テキストを送ると、玲音として考えてテキストと音声で返答してくれる。また、最初は顔を見せてくれない玲音が、質問を投げかけるごとに、少しずつ親密さを増していく。親密度合いによって玲音の話し方や表示される玲音のビデオ映像が変化するそうだ。
利用プランは無料プランのほか、有料で1カ月、6カ月、法人プランを用意。無料プランでは会話が1日10回までで、有料プランでは無制限で会話が可能。また有料プランでは、「serial experiments lain」に登場する「ワイヤード」になぞらえた、玲音との会話をユーザー間で共有できる機能を使えるほか、玲音に覚えてほしい知識を伝えることもできる。さらに毎月、本作のリアルアイテムがプレゼントされる抽選にも参加できる。
同社は、このサービスを「6カ月間の連続実験」と称しており、「この実験に参加するみんなと玲音を作っていく」とした上で、「あなたが玲音に教えたい知識や言動が反映されていきます。生まれたばかりの玲音を育てていく過程を楽しみましょう」と説明している。
ネット上では「あー、懐かしい作品だなと思うと同時に、やべえ、時代がリンクし始めたと、ちょっと背筋がゾクッときた」「早速6ヶ月プラン購入しました!めっちゃおもしろいですね!」「いつの時代でも『10年先を行っている』lainに時代が追いついた?…いや…そんなわけ無い。lainが追いつかせたんだろ…そしてまた俺たちは置き去りにされるのさ」「やべえ!」などの声が寄せられた。